CRA新卒/転職:ヤンセンファーマの評判や年収を徹底解説!
どうも、はるきちです。
私は以前CROでCRA、チームリーダーを担当しており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域のStudy Managerを担当しています。
今日はヤンセンファーマのCRAについてご紹介したいと思います。
ヤンセンファーマは、CRAを新卒でも採用しており、かつ定期的に中途採用もかけています。
当初のCRAに興味がある方は、是非ご一読ください。
ヤンセンファーマとは
日本法人会社名 | ヤンセンファーマ株式会社 Janssen Pharmaceutical K.K. |
設立 | 1978年4月 |
代表取締役社長 | 關口 修平 |
従業員数 | 約2500名(2022年1月1日現在) |
所在地 | 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-5-2 |
事業内容 | 医薬品、医薬部外品およびその他これらに関する製品の開発、製造、宣伝、販売および輸出入 上記に関連または付随するあらゆる事業 |
ヤンセンファーマは、アメリカに本社を置く大手外資系製薬メーカーで、ジョンソン・エンド・ジョンソングループに属しています。
重点領域は、
- がん
- 免疫疾患
- 精神・神経疾患(中枢神経・疼痛)
- 感染症・ワクチン
- 代謝・循環器
- 肺高血圧症
となっています。
上記の中で、がん、免疫疾患に特に力を入れていますね。
2017年には、肺高血圧症に強いアクテリオンを買収し、肺高血圧症の製品群を獲得しています。
ヤンセンファーマはJ&Jグループの一員です。そのため、他メーカーから買収されて環境がガラッと変わってしまうというリスクは(ほぼ)無いと思われますので、その点がヤンセンファーマの大きなメリットの1つだと思います。
日本の本社は、東京都千代田区にある千代田ファーストビル西館に入っており、このビルにはJ&J本社も入っています。
最寄り駅は、JR水道橋駅と地下鉄 九段下駅ですが、両方の駅のほぼ真ん中あたりに位置しています。
ヤンセンファーマの開発部は東京本社のみとなります。そのため、大阪在住の方が当社のCRAとして入社する場合は、東京への転居が必要になります。
ヤンセンファーマの業績推移
J&Jの決算資料に基づき、2018~2021年のヤンセンファーマの売上を以下の表に纏めています。
(決算書によると、ヤンセンファーマ単体での営業利益や最終利益の記載なし。)
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | |
---|---|---|---|---|
売上 (Dollars in Millions) | 40,734 | 42,198 | 45,572 | 52,080 |
売上 *2022/4/1時点の1$=122円で日本円に換算 | 4兆9,695億円 | 5兆1,481億円 | 5兆5,597億円 | 6兆3,537億円 |
2021年のJ&Jの決算資料によると、2021年の当社のグローバル全体での売上ベスト3は、
- ステラーラ
- ダラザレックス
- イムブルビカ
となっています。
グローバル全体では、Immunology領域の売上が一番大きく、次いでOncology領域となっていますね。
ヤンセンファーマの社内公募
ヤンセンファーマに知り合いが数名いるのですが、みんな口を揃えて『ヤンセンの社内公募制度は凄い!』と言っています。
何が凄いかというと、定期的に社内公募での募集職種の一覧が全社員にメールで流れてくるそうなのですが、読み切れないほど募集職種が出ているそうです。
しかも、応募できる職種はヤンセンファーマのみに限定されず、関連会社のジョンソン・エンド・ジョンソンなどにも応募可能とのことです。
実際にヤンセンファーマでは社内公募を活用してガラッとキャリアを変える人が多いみたいですので、その点については非常に良いカルチャーだと思います。
CRAの採用
ヤンセンファーマは、新卒でCRAを採用している年もありますし、中途については年に1回ぐらい採用をかけている印象があります。
CRO出身者も応募可能ですし、実際に社内には元CROのCRAが一定数います。
J&Jグループでは、『我が信条(Our Credo)』が重んじられています。面接を受ける際は、事前にしっかりと目を通した上で、面接に臨みましょう!
業界全般として、2010年代中盤頃まではアウトソースが主流であり、製薬メーカーのCRAの中途採用が激減していた時期がありました。
ただし、ここ近年は、
- アウトソースするより、社内で雇用する方が低Costである
- 社内に一定数のCRAがいる方が、社内にナレッジが蓄積できる
- アウトソースする場合、CROとの契約やCRAへのトレーニングに時間を要することがあるため、社内にCRAがいた方が迅速な対応が可能である
という理由により、CRAの中途採用が増加傾向にあります。
ヤンセンファーマでは社内のCRAの数がそこそこ多く、中途採用が定期的に出ていることより、CROからも転職が狙えます。
製薬メーカーに転職したい人で、ヤンセンファーマに興味がある人は、積極的にチャレンジしてみてください。
CRAの業務量
他メーカーと比べると、業務量は適正で、担当施設数も標準的だと思います。
対象疾患により多少異なると思いますが、オンコロジー領域では、
- 担当試験数が1~2試験
- 担当施設数は5施設前後
となりますので、業務量は適切だと思います。
CRAの仕事には波があります。施設立ち上げの時期とData Base Lockの時期は忙しいと思いますが、慢性的に激務となる環境ではないと思います。
CRAの年収
ヤンセンの年収は、製薬業界内では中の上~上の下ぐらいの水準に位置していると思います。
開発部の社員に対しては住宅手当が付かず、かつ残業時間に応じた残業代の支給もありません。
ただし、見込み残業手当が毎月支給されています。
- 年収=(基本給+見込み残業手当)×12 + 年度末のインセンティブ
なお、ヤンセンファーマに限った話ではありませんが、面接でよほど高い評価を得ない限り、CRO出身者が製薬メーカーに転職して、転職時に年収がドーンと上がる可能性は低いと思われます。
年収だけを見ると、SyneosやLabcorpに転職した方が、転職時の年収は良いと思います。製薬メーカーに応募する際は、製薬メーカーで何がしたいかをしっかりと考えて応募するようにしましょう!
求められる英語力
CRAであれば、そこまで高い英語力は求められませんので、メールの読み書きができれば実務上は問題ありません。
ただし、ヤンセンファーマに限らず、臨床開発の世界では英語は必須アイテムですので、しっかりと学習を継続しましょう!
まとめ
今日は、ヤンセンファーマのCRAについて見てきました。
賛否両論あると思いますが、CRAで転職する場合、以下の4つの理由により、私はヤンセンファーマは結構おススメだと思っています。
- パイプラインが豊富である
- 社内公募が盛んである
- 業務量が適正である
- 年収の水準が高い
ヤンセンファーマは社内公募がかなり盛んですので、他社と比べて、自分のキャリアパスが描きやすいと思います。もし、私がCRA経験5年ぐらいの時に戻れるなら、チャレンジしてみたい1社です。
ヤンセンファーマの求人は、以下の転職エージェント5社であれば取り扱いがあると思いますので、興味がある方は是非登録してみてください!
なお、中途採用は通年で募集があるわけではありませんので、事前に転職エージェントに登録して、求人が出るまでにしっかりと準備を行う必要があります。
では!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません