CRA新卒/転職:サノフィの評判や年収について徹底解説
どうも、はるきちです。
私は以前CROでCRA、チームリーダーを担当しており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域のStudy Managerを担当しています。
今日は大手外資系製薬メーカーのSanofi(サノフィ)のCRAについてご紹介したいと思います。
当社は、大手外資系製薬メーカーの中では珍しく、CRAについては新卒採用も中途採用もほぼ行っておりません。
そのため、CRAとして入社するのは現実的ではないかもしれませんが、他の職種では中途採用の求人が出ていることがありますので、興味がある方はご一読ください。
サノフィとは
会社名 | サノフィ株式会社(Sanofi K.K.) |
本社所在地 | 〒163-1488 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号東京オペラシティタワー |
代表者 | 代表取締役社長 岩屋 孝彦 |
資本金 | 5億円 |
社員数 | 1,824名 (2021年4月1日現在) |
事業内容 | 医薬品等の製造販売・輸入、研究開発 |
事業拠点 | 工場(埼玉県川越市)、物流センター(埼玉県三郷市、大阪府茨木市) |
サノフィは、フランスに本社を構える大手外資系製薬メーカーで、
- オンコロジー領域
- 免疫&炎症領域
- 希少血液疾患領域
- 希少疾患領域
- 糖尿病・循環器領域
の5つを重点領域としています。
HPに掲載されている沿革によると、サノフィ株式会社は今までに以下の5社が合併し、現在の形に落ち着いています。
- 日本サノフィ(株)
- サンテラボ薬品(株)
- ヘキスト・マリオン・ルセル(株)
- ローヌ・プーランローラー(株)
- 藤沢ファイソンズ(株)
また、2011年にはジェンザイムを、2019年にはバイオベラティブを買収し、希少疾患や血液疾患のポートフォリオを拡充しています。
2012年には、サノフィ・アベンティス株式会社からサノフィ株式会社に社名変更しています。
サノフィ株式会社の本社は、東京都新宿区の東京オペラシティタワーにあります。
東京オペラシティタワーは、京王新線「初台駅」直結ですので、非常に便利な立地にあります。
駅直結ですので、雨の日も濡れることなく、オフィスに行くことができますね。
業績推移
2018~2021年の決算資料に基づき、当社の売上、営業利益、営業利益率、最終利益を以下の表に纏めています。
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
---|---|---|---|---|
売上 (€ Million) | 34,463 | 36,126 | 36,041 | 37,761 |
売上 *2022/4/1時点の1€=135円で日本円に換算 | 4兆6,525億円 | 4兆8,770億円 | 4兆8,655億円 | 5兆977億円 |
営業利益 (€ Million) | 4,676 | 3,125 | 14,113 | 8,126 |
営業利益率 | 13.5% | 8.6% | 39.1% | 21.5% |
最終利益 (€ Million) | 4,410 | 2,837 | 12,330 | 6,279 |
売上は、日本円で4兆円代の後半~5兆円代の前半を維持しつつ、緩やかに上がっていますね。本業の儲けを表す営業利益率が、2020年、2021年に劇的に改善しているね!
2021年の決算資料の ”Q4 2021 net sales by GBU, franchise, geographic region and product”によると、グローバル全体での売上ベスト3は、
- デュピクセント(5,249 € million, 約7,086億円)
- インフルエンザワクチン(2,628 € million, 約3,547億円)
- ランタス(2,494 € million, 約3,366億円)
となっています。
2021年の決算資料の中の"Presentation“には、デュピクセントの2020年、2021年の各四半期での売上が記載されていますが、順調に売上が伸びてきていますね。
2021年には、日本円換算で約7,086億円を売り上げていますので、1兆円製品への到達が現実味を帯びてきています。
以前からオンコロジーに力を入れていますが、2021年のオンコロジー製品の売上は912€ millionです。また、インスリン製剤をはじめとする糖尿病製品については、4,535€ millionを売り上げています。
AnswersNewsによると、2020年の売上ランキングは9位という結果になっています。
パイプライン
2021年の決算資料の中の"Presentation“より、Phase1とPhase2試験を実施中のCompoundの一覧を以下に貼付しています。
Compoundの数としては、免疫&炎症領域、オンコロジー領域が多く、開発に注力していることがわかります。
表の中をよくよく見ると、他メーカーではあまり実施していないような希少疾患の試験も実施していますね。
CRAの採用
CRAについては、ここ数年は正社員を(ほとんど)採用していないようです。
数年前の情報ですが、新卒で当社にCRAとして入社した方で、一番若い方が40歳前後になっているという話を聞きましたので、おそらく15年ぐらいは新卒採用をしていないと思われます。
中途採用については、6,7年前ぐらいに一度だけサノフィの求人を見たことがあるのですが、その時は、
- オンコロジー経験者
- メーカー出身者限定(CROからの応募不可)
- 大きな声では言えないが、20代の若い人が欲しい
という応募要件でした。
それ以降、私が知る範囲では、CRAの中途採用の求人は出ておらず、出たいたとしてもかなりレアだと思います。
そのため、CRAとしてサノフィに入社するのは、現時点では非常に困難だと思います。
CRA以外の職種であれば募集がかかることもありますので、興味がある方はCRA以外の職種での入社をおススメします。
なお、全体的な傾向として、他の大手外資系製薬メーカーと比べると中途採用の求人数がやや少ない印象を受けています。
年収
年収は、製薬メーカーの中では、中の上くらいに位置します。
他の外資系製薬メーカーと比べた場合ですが、アストラゼネカやMSDと同等レベルの給与レンジになると思われます。
求められる英語力
CRAであれば、そこまで高い英語力は求められませんので、メールの読み書きができれば実務上は問題ありません。
ただし、サノフィに限らず、臨床開発の世界では英語は必須ですので、学習をしっかり継続しましょう!
英語の学習にはオンライン英会話が非常に有用ですので、以下の記事も併せてご覧ください。
まとめ
今日は大手外資系製薬メーカーのサノフィについて見てきました。
今日の考察を纏めますと、サノフィは、
- 業績は安定している
- パイプランは豊富である
- CRAについては、新卒・中途ともにほぼ募集が出ない。他の職種についても、中途採用の求人は多くはない。
- 年収は中の上くらい
となります。
当社のCRAはほぼ募集が出ないため、当社への入社を希望する方は、他の職種を目指した方が良いと思います。
サノフィの求人は、以下の転職エージェント5社であれば取り扱いがあると思いますので、興味がある方は是非登録してみてください。
なお、各職種の中途採用は通年で募集があるわけではありませんので、事前に転職エージェントに登録して、求人が出るまでにしっかりと準備を行う必要があります。
では!
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