CRA新卒/転職:Syneos Health(サイネオス・ヘルス)の評判や年収について徹底解説!
どうも、はるきちです。
私は以前CROでCRA、チームリーダーをしており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域の臨床開発に携わっています。
今日は大手外資系CROのSyneos Health(サイネオス・ヘルス)について、記事を書いてみたいと思います。
サイネオスと言うと、
- フルアウトソース試験やICCC試験が豊富
- ホワイトな労働環境
- 高年収
ということもあり、ここ最近は他社CROから当社へ転職している人が非常に多いですよね。
そんなサイネオスについて、深堀りして記事を書いてみたいと思います。
サイネオスとはどんな会社?
社名 | サイネオス・ヘルス・クリニカル株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス27F |
本社電話番号 | 03-6700-4700 |
従業員 | 約28,000人(グローバル連結) |
サイネオスはアメリカに本社を置くGlobal CROです。
Globalでは「シネオス」と発音しますが、日本語読みでは「サイネオス」と発音します。
サイネオスは、2018年にINCとinVentiveが合併してできた会社で、まだまだ歴史が浅い会社です。
日本法人の本社を品川シーズンテラスに構えており、CRAは品川、日本橋、大阪の3オフィスのいずれかに配属されます。
以前は経験者の中途採用のみでしたが、数年前より新卒採用を開始しています。
品川シーズンテラスは品川駅の港南口に位置しているので、新幹線の乗降や羽田空港へのアクセスに便利な場所だね!
業績推移
2018~2021年の決算資料に基づき、当社の売上、営業利益、営業利益率、純利益を以下の表に纏めています。
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
---|---|---|---|
売上(thousands $) | 4,390,116 | 4,675,815 | 4,415,777 |
日本円換算 (2021/2/18時点の1$=105円で換算) | 4,609億円 | 4,909億円 | 4,636億円 |
営業利益(thousands $) | 160,182 | 237,754 | 293,143 |
営業利益(%) | 3.6 | 5.0 | 6.6 |
純利益(thousands $) | 24,284 | 131,258 | 192,787 |
売上高は、4,000億円台の中盤を推移しており、製薬会社の中では旭化成ファーマと同等の規模となります。
Syneos HealthのBusinessは「Clinical Solutions(CRO事業)」と「Commercial Solutions(コントラクトMR事業)」の2本柱であり、それぞれのSegmentの売り上げ比率は、CRO:コントラクトMR事業=3:1の比率となっております。
日本でも両方のSegumentのビジネスを行っていますが、やはりCRO部門の方が売上が高く、人員も多いようです。
本業の儲けを表す営業利益率が5~6%台で、結構低いですね…売上は高いので、営業利益がもう少し改善すると良いね!
ビジネスモデル
一般的に、CROには、大きく分けて2つのタイプのビジネスモデルがあります。
1つは仕事を受託し、治験依頼者の指示のもとでCROの名刺で仕事を行う受託型と、製薬メーカーにCRAを派遣する派遣型の2つのタイプがありますが、サイネオスでは両方のビジネスモデルを展開しています。
また、当社では、フルアウトソース型試験や治験国内管理人としての試験も受託していますので、非常に良い経験が詰めると思いますし、日本からもGlobal positionを担当している人もいるそうです。
CROへのフルアウトソース試験や治験国内管理人の試験は、比較的治験依頼者に近い業務ができます。今後のキャリアにもプラスになると思いますので、CROのManagerクラスの人は是非積極的にトライしてみてください。
労働環境
Syneosの現役CRAに聞いてみたところ、労働環境はかなりホワイトのようです。
試験の立ち上げ段階は、どの会社でも忙しいと思いますが、波が過ぎれば労働時間もそこまで多くはならないようで、労働時間は適正に管理されているようです。
そのため、慢性的に仕事が忙しく、常に激務になるというケースは無いようです。
労働時間や労働環境は、会社や部署のトップが変わると、ガラッと変わることがあります。また、担当している試験や依頼者によっても業務量が異なりますので、ご注意ください。
年収はCRO業界ではトップクラス!
20年ほど前は、CRO業界における高年収の会社と言えば当時のクインタイルズ(現:IQVIA)でしたが、現時点では年収面ではサイネオスがトップだと思います。
少し前は、コバンスとサイネオスの2社が高年収の代表格でしたが、コバンスはここ最近は以前ほど高年収は提示していないみたいです。
2022年1月時点で、大手外資系CROの年収は、
Syneos > Labcorp >ICON > IQVIAの順番になると思われます。
※各社ビジネスの状況に応じて年収提示額が変化する可能性があります。
前職の年収や経験にもよりますが、サイネオスではざっくりの以下の年収は狙えると思います。
Manager:1,200万前後
Managerで1,200万あればそこそこ高年収だと思いますし、実際製薬メーカーでも1,200万貰っているStudy Managerはあまり多くはないと思われます。
大手内資系CROのManagerは、大体800~900万であることを考えると、かなりの高待遇であると言えます。
今はかなり高年収を出していますので、Globalの方針として日本への投資を積極的に行い、良い人材を集めている最中だと思います。
この投資がいつまで続くかわかりませんが、数年後には同じ年収が提示されていない可能性もありますので、入るなら高年収を提示しているうちに入りたいですね。
上記の年収レンジは、主に経験者の中途採用を想定した場合です。数年前から新卒採用を開始したばかりですので、新卒入社者の昇給は未知数ですね。
求められる英語力
サイネオスでは高い英語力が求められます。
CRAであればメールの読み書きができれば問題ありませんが、ゆくゆくはManagerや更にその上を狙っていきたい場合は、英語は避けて通れません。
これはサイネオスに限った話ではなく、開発職では英語が当たり前のように求められていますので、毎日コツコツ学習しましょう!
まとめ
サイネオスとは実際に仕事上で付き合いがありますが、個人的には好きなCROの一つです。
仕事はしっかりやる人が多い印象で、開発に前向きに携わりたいと考えいる人が多い感じがしますね。
以前、前身のinVentive時代はあまりいい噂がなく、年収は高いが社内は全く整っていない印象がありました。
しかし、日本に上陸して10年前後が経過し、今はしっかりとした会社に育ったと思いますし、混沌とした時代に入って今もサイネオスに残っている人がいれば、きっと結構出世されているのではないかと推測しております。
サイネオスは、
- フルアウトソース試験やICCC試験が豊富
- ホワイトな労働環境
- 高年収
であることより、CROの中ではおススメの会社の一つです。
実際に転職活動をする際は、転職エージェントにも登録して、いろいろ情報を取りに行ってみてください。
では!
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