Clinical Operationにおけるグローバルポジションの業務内容を大公開!

2023年1月25日

どうも、はるきちです。

私は以前CROでCRA、チームリーダーを担当しており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域のStudy Managerを担当しています。

今日は、製薬メーカーのClinical Operationにおいて、グローバルポジションで仕事をする人の話を紹介したいと思います。

実際に、私の周りには、日本法人内の職種ではなく、グローバルやアジアパシフィック地区(日本、台湾、韓国やオーストラリアなど)に出ている公募に合格し、仕事をしている人が数名います。

今日は、そのような方々の仕事内容を紹介したいと思います。

グローバルポジションとは

今回テーマとしている『グローバルポジション』ですが、会社によって多少定義が異なるかもしれません。

この記事では、日本法人内のヘッドカウントではなく、グローバルの組織に属している職種として紹介したいと思います。

例えば、日本を含むアジアパシフィック地区を統括している職種などが、これに含まれます。

外資系製薬メーカーで、アジアパシフィック地区を統括している人の紹介

はるきち

Aさんは、外資系製薬メーカーでグローバルポジションで仕事をされているそうですが、今までの経歴を教えて頂けますか?

Aさん

私は新卒でCROに入社し、CRAを5年経験した後に、現在の外資系製薬メーカーに転職しました。転職後は、CRA、Study Managerを担当し、現在はアジアパシフィック地区を統括する仕事をしています。

はるきち

アジアパシック地区を統括というと何か凄そうですが、具体的にどのような仕事をしているのですか?

Aさん

具体的には、アジアパシフィック地区の各国のStudy Managerに対して指示をしたり、Global Study Managerに各国の問題点を報告したりしています。立ち位置としては、Global Study Managerと各国のStudy Managerの間にいる感じです。

はるきち

どうして、今のRoleをやろうと思ったのですか?

Aさん

日本でStudy Managerをやっていて、Study Managerの仕事を5年ほどやり、次のステップに進みたいなと思っていました。そうした時に、ちょうどグローバルの社内公募にこのRoleの求人が出ていましたので、思い切って応募してみました。

はるきち

その求人は、日本以外からも応募可能な求人なんですよね?面接は全て英語ですか?

Aさん

はい、その求人はアジアパシフィック地区の国であれば、どこの国からも応募可能でした。面接は全て英語です。

はるきち

今は何か国担当しているのですか?

Aさん

今は、3試験担当していて、それぞれの試験で4か国、4か国、3か国を担当しています。

はるきち

仕事は結構忙しいですか?

Aさん

このRoleは試験の立ち上げ時期は結構忙しいのですが、試験が立ち上がればそこまで忙しくはないですね。

はるきち

そうなのですね。あと、各国のStudy Managerとは英語でのコミュニケーションになると思いますが、もともと英語は得意だったのでしょうか?

Aさん

コミュニケーションは英語ですね。もともとの英語力は可もなく不可もなくというレベルで、TOEICは800点弱でした。ある程度は会話ができないと仕事が成り立ちませんが、求められる英語力はそこまで極端に高いわけではありません。社内で同じ仕事をしている同僚が数名いますが、帰国子女とかではなく、皆さん普通の日本人です。

はるきち

そうなんですね。あと、Aさんの上長はどこの国の方ですか?海外とは時差がありますので、生活が不規則になりそうな気がしますが、その辺は問題ないのでしょうか?

Aさん

私の上長はオーストラリアにいます。日本とオーストラリアは時差がほぼ無いため、生活はそこまで不規則にはなりません。会社によって違うかもしれませんが、上長がUSやEUにいる場合は、やりくりが少し大変になるかもしれませんね。

はるきち

最後に、この仕事のやりがいを教えて頂けますか?

Aさん

この仕事のやりがいは、各国の規制要件を考えながら、試験を前に進めるためにどうするかを考えることだと思います。各国の規制については各国のStudy Managerの方が私より当然詳しいのですが、彼らにいろいろ教えてもらい、私も日々勉強ですね。それに加えて、業務の大半が英語ですので、このRoleに就いて英語力が格段に向上した感触を持っています。今は、英語力を高めることも私のモチベーションになっています。

BMSのGlobal Trial Manager

上記でご紹介した事例のように、ここ数年でClinical Operationにおいてグローバルポジションを担当する日本人がだいぶ増えたと思います。

転職エージェントから定期的に求人を紹介してもらっていますが、その中にもグローバルポジションの求人がたまに入っていますね。

その中で、非常に面白そうな、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)の『Global Trial Manager』を紹介したいと思います。

このRoleは、グローバル試験におけるGlobal全体のOperationの責任者です。

日本にグローバル試験の責任者を置いてる製薬メーカーは非常に珍しいですね!

非常にチェレンジングですが、他社ではなかなか経験できないと思いますので、トライしてみる価値がありそうです。

なお、BMS内でこのRoleは、

  • 日本
  • アメリカ
  • ベルギー

の3か国にしか設置されておらず、実際に日本で数名の方がこのRoleを担当しているようです。

社内公募でもこのRoleの求人が出ることがあるようなのですが、以下の記事で紹介した

  • Clinical Trial Manager
  • Site Relationship Manager

から公募で異動する方が一定数いるようです。

はるきち

グローバルの責任者となると責任も当然重いと思いますが、これを経験できたら、その後の転職は困らなそうですね。

CROにおけるグローバルポジション

CROにもグローバルポジションを日本に設置している会社があります。

ホームページ上で確認できたのは、

  • IQVIA
  • リニカル

の2社で、この2社にはグローバルを統括するRoleが日本にあるようです。

ホームページ上には特に記載がありませんが、他の大手外資系CROにも数名同じような業務をしている方がいるという話を聞いたことがあります。

求められる英語力

グローバルポジションに就くためには、高い英語力が必要になります。

グローバルポジションに興味がある人は、計画的に英語の勉強を継続しましょう!

はるきち

英語力を高めるためには継続的な努力が不可欠です。それに加え、Speaking力を高めるためには、『実際に話す』ことが一番の近道です。

まとめ

今日は、グローバルポジションで働く人の実例を見てきました。

私がCRAとしてデビューしたころは、日本でグローバルポジションで働いている人はほぼいなかったと思いますが、ここ数年で、私の周りだけでも数人の人がこのようなRoleの仕事をしています。

グローバルポジションで仕事をしてしっかりと成果が出せれば、市場価値を上げることも可能だと思いますし、その後の転職で困ることも無さそうですね。

グローバルポジションに興味があるけれど、社内ではOpportunityが無いという人は、転職エージェントに登録して情報を取ってみてください。

ここ1~2年のスパンで考えると、

  • BMS
  • インスメッド

からグローバルポジションの求人が出ていましたし、確かもう1社ぐらいはあったような気がします。

転職エージェントに登録すれば有益な情報を得られると思いますので、まずは登録してみてください。

では!

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