年収が爆増!?外資系企業のRestricted Stock Unit(RSU)について徹底解説!

2022年5月14日

どうも、はるきちです。

私は以前CROでCRA、チームリーダーを担当しており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域のStudy Managerを担当しています。

製薬メーカーの年収や福利厚生を調べたところ、中にはRestricted Stock Unit(RSU)を付与している会社がありますが、皆さんRSUをご存知でしょうか。

あまり聞きなれない制度ですが、なかなか興味深い制度ですので、今日はRSUについて解説したいと思います。

そもそもRSUとは何か?

RSUとは『Restricted Stock Unit』の略で、日本語では『譲渡制限株式ユニット』と訳します。

その名の通り自社の株式の譲渡に関する制度ですが、譲渡に当たり様々な制限が発生します。

ストックオプションと混同されることもありますが、厳密にはストックオプションとは異なる制度です。

RSUの仕組みを理解するために、まず覚えなければいけない単語が3つあります。

  • Grant:会社からRSUが付与される
  • Vest:一定期間が経過し、RSUの制限が解除(自分の物になる)
  • Sell:株式を売却


では、具体的な例で見ていきましょう。

例えば、とある会社では、入社時に300万円分の株がGrantされ、毎年3分の1ずつVestされたとします。

その場合は、以下の画像のようになります。

はるきち

この場合は、毎年100万円ずつ自分の物になり、3年間で全て自分の物になりますね。


会社によっては、入社以降も毎年300万円分のRSUをGrantし、毎年3分の1ずつVestとしている会社もあり、そのような場合は以下のようになります。


上記の例の場合は、入社後の5年間で取得する株式の金額は1,200万円となります。
(入社5年間での取得株式を計算する関係上、6年目以降は「-」と表示していますが、6年目以降は付与されないという意図ではありません。)

会社により多少制度が異なりますし、Job Gradeや評価によってもGrantされる株の金額に違いが出ますが、無視できないぐらいの結構な額になりますよね。

はるきち

RSUを付与している会社では、一般的に評価が高い人はGrantされるRSUの額が多くなり、かつJob Gradeが上の人の方がGrantされる額は多くなります。

RSUの別名『黄金の手錠』

RSUは、別名『黄金の手錠』と言われています。

上の画像をご覧になってわかる通り、直近2~3年後のRSUのVestの額を、自分自身でわかってしまいます。

パフォーマンスが高い、優秀な社員にはRSUをたくさん付与して、優秀な社員の離職率を下げる狙いがありますので、RSUは『黄金の手錠』とも言われています。

はるきち

『転職しようかな…』と思っても、来年・再来年にVestされる株のことを考えると退職できない、ということですね。確かに、RSUをたっぷり貰っている人は、そうなると思います。

RSUを付与している会社はどこ?

ヘルスケア関連企業でRSUの制度を導入している会社は、主に外資系製薬メーカーとなります。

会社により制度が異なりますが、大手とベンチャー系の会社ではそれぞれ以下のようになっています。

  • 大手外資系製薬メーカー:部長職以上に付与している会社が多い
  • 外資系製薬メーカー(バイオベンチャー):社員全員に付与している会社が多い


私が把握している範囲で、RSUを導入しているベンチャー系の主な会社は、以下の通りです。

  • ギリアド
  • バイオジェン
  • アルジェニクス
  • ジェンマブ
  • インスメッド
  • インサイト

買収されてしまいましたが、アレクシオンやセルジーンも多額のRSUを付与する企業として知られていました。

ベンチャー系の会社は福利厚生が整っていない分、年収が高くなる傾向にあります。

そこに、RSUまで付くと、かなりの額になりそうですね。

RSUを生かした資産形成

多額のRSUを付与されたとしても、肝心会社の株価が下がってしまっては、資産は目減りしてしまいます。

そのため、会社がどういう状態であるかが非常に重要ですが、一例としてバイオジェンの株価を以下にお示し致します。

ここ最近はあまり良いニュースを聞かないバイオジェンですが、2010年以前に入社し、多額のRSUをしっかりとホールドしておけば、かなり資産が増えたと思われます。

会社の状態を見極めながら、うまく長期投資を行えば、資産形成にもかなり有利に働きますし、魅力的な制度だと思います。

RSUの税金事情

一般的な会社員であれば、年収2,000万以下であれば確定申告は不要ですが、RSUを貰っている場合は確定申告が基本的に毎年必要になります。

確定申告が必要なタイミングは、以下の通りです。

  • Grant:この時点では確定申告不要
  • Vest:確定申告必要(株が自分の資産となったため)
  • Sell:Vestの時点から利益が発生した場合は、確定申告必要。


私は自宅を購入した時に一度だけ確定申告に行ったことがあるのですが、慣れていない人にとってはかなり骨が折れる作業です。

確定申告を毎年やっている人に言わせると慣れれば簡単なようで、ネットでも手続きができるようです。

はるきち

RSUを貰っている人の確定申告漏れがたまにあるそうですので、RSUを貰っている人は注意が必要ですね。

まとめ

ここ最近は毎年ベンチャー系の外資系製薬メーカーが日本に参入してきていますし、その中にはRSUを付与している会社が多くあります。

全体的に、米系のベンチャーは多額のRSUを付与している印象があります。

大手製薬メーカーで勤務していると、『ベンチャーって買収されるリスクが高いのでは?』と考えて、敬遠する人も多いと思います。

その考えも一理ありますが、昨年ファイザーのアップジョン部門のリストラもありましたし、大手企業で順風満帆に行っていたとしても、一寸先は闇かもしれません。

そう考えると、大手にこだわらず、ベンチャーに行ってがっつり年収を上げるというのも1つの考え方かもしれません。

今までたくさんの転職エージェントに登録しましたが、ベンチャー系を狙う人はJACリクルートメントとランスタッドには必ず登録した方が良いと思います。

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では!



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