CRA新卒/転職:IQVIA(アイキューヴィア)の評判や年収について徹底解説!

2023年1月26日

どうも、はるきちです。

今日は、CRO最大手のIQVIAサービシーズ ジャパン株式会社(読み方:アイキューヴィア)について書いてみたいと思います。

新卒・中途での入社を検討されている方は、是非参考にしてみてください。

IQVIAとは?

ご存知の方も多いと思いますが、業界最大手の外資系CROです。

以前はQuintiles(クインタイルズ)という社名でしたが、IMSと合併したことに伴い、IQVIAに社名変更しています。

現在は、IQVIAジャパンというグループの中に、IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社(旧クインタイルズ)とIQVIAソリューションズ ジャパン株式会社(旧IMSジャパン株式会社)という2つの会社が存在しています。

両社はグループ会社という位置づけになりますが、治験の実務の観点ではIQVIAソリューションズ ジャパン株式会社の接点は全く無いようで、完全に別会社の位置付けになります。

【IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社】
-社員数:約4,000名
-事業内容:モニタリング、DM、STAT、Medical writing、薬事、Real world、QC、ECGなど。受託している事業内容は多岐に渡る。
-入社難易度:新卒入社者は国立大の薬学部院卒や有名私大の理系院卒が大半であり、CROの中では新卒の就職難易度はMaxであり、倍率も高いと考えられる。その一方で、CRA経験者の中途採用については、面接で普通に受け答えができれば落ちることはほぼない。
-オフィス:東京(本社)、大阪、札幌、福岡
-URL:http://cro.quintiles-career.com/

はるきち

CROの中では、当社は新卒入社の難易度が比較的高く、内定を取るのは簡単ではないよ!


IQVIAの本社は東京都港区にあり、最寄り駅は品川駅です。

京急線の改札を出て、第一京浜の横断歩道を渡った目の前が本社ビルですので、雨の日も横断歩道だけ傘をさして渡れば濡れることはなさそうです。

社風

私がCRAとしてデビューしたのが今から12~13年前ですが、その当時クインタイルズと言えば絵にかいたような『ザ・外資系』の代表格で、激務で有名な会社でした。

CRAを使い捨てていましたし、その分残ることができれば報酬も凄いと評判の企業で、いろいろな意味で製薬メーカーより生き残るのが大変だったようです。

しかし、現在は離職率を低下させるべく、その辺りも以前よりは改善されたようです。

あと、意外だったのですが、ママさんのCRAさんが結構多いみたいですね。

コロナが流行し、テレワークが世の中で当たり前になる前から、IQVIAではテレワークに力を入れていたようで、ママさんにとっては働きやすい会社だと思います。

はるきち

どのCROにも言えますが、担当する試験により残業時間がかなり変動します。そのため、残業時間が多いという声が聞こえてくる一方で、残業時間が少ないチームもあるようです。

副業

IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社では副業を許容しています。

ただし、医療関係の仕事に限定し、かつ会社に届け出た上で、副業の実施を認めているようです。

医療関係に限定した職種で、平日の夜か土日に行える副業となると、主に薬局薬剤師やドラッグストアの薬剤師が副業の対象となるようです。

英語の使用状況

外資系ですので、英語は当然使いますが、全体的に英語のレベルはあまり高くないようです。

Study Managerクラスは当然それなりに英語が話せると思っていたのですが、Study Managerどころか、Directorクラスでも人によっては英語が話せない人がそこそこいるようです。

と言うのも、IQVIAには通訳さんがいるようで、事前にお願いすればGlobal teamとのテレカンにも通訳さんが出てくれるようなんですよね。

テレカン中はその方が必死になって同時通訳をして、日本法人からの出席者にチャットでMtg.の内容をタイムリーに送ってくれるみたいです。

日本法人の方々はMtg.で英語を聞いて理解しているのではなく、通訳さんからのチャットを見てMtg.の内容を理解しているみたいです。

通訳さんをMtg.に入れているかどうかは勿論人によると思いますが、Study Managerであれば通訳さん無しでMtg.に臨んでほしいですね!

はるきち

IQVIAのチームリーダーは甘え過ぎだね


周りがどうであろうと、自分さえしっかり英語を勉強すれば問題ないのですが、環境って結構大事だと思うんですよね。

Global teamのMtg.で日本法人からは自分しか出ておらず、通訳さんがいないとなると、真剣にMtg.の内容を聞きますよね?

よく言えば制度が整っている、ということになるんだと思いますが、私が知る範囲では、製薬メーカー・CROの中で通訳をMtg.に入れているはIQVIAだけです。

IQVIAの中にも英語力を伸ばしたいという方は多いと思いますので、そのような方は日々コツコツと学習を続けていきましょう!

以下の記事に、おススメのオンライン英会話教室を纏めていますので、併せてご覧ください。


また、英語の学習にNexflixなどのVODを使っている人も多いと思います。

VOD大手 U-NEXTが英語学習に有用かを検証しましたので、U-NEXTに興味がある方は以下の記事も併せてご覧ください。

CRAのJob Grade

当社では、以前はCRAのJob Gradeが3段階(CRA trainee, CRA II, Senior CRA)でしたが、現在では以下の5段階となっております。

はるきち

CRAのJob Gradeが5段階というのは、かなり多いね!

CRAのJob Grade
-Senior CRA II
-Senior CRA I
-CRA II
-CRA I
-Associate CRA


当社に限った話ではありませんが、Job Gradeを細分化しだした会社はかなり成熟しており、よって今後ポストの増加はあまり期待できないと考えております。

そのため、Job Gradeを細分化しだした会社を受けるべきではないというのが個人的な考えですが、どうも当社は2022年1月時点で仕事の受託がかなり好調で、ここ最近Study Managerが足りていないようです。

そうした影響もあり、数年前よりもStudy Managerになる年齢が早くなっているそうです。

そのため、早くStudy Managerになりたい人や、他社CROにずっと在籍しているが上のポストが詰まっていてStudy Managerに上がれないという人にはお勧めの会社です。

年収

結論から言うと、CRO全体から見ると高い方ではありますが、最近は以前ほど高給を出していないようです。

どの会社にも言えますが、会社が大きくなり、間接部門の人数が多くなると、昇給率はやや下がる傾向にあります。

2010年頃のIQVIA(当時クインタイルズ)はかなり人を集めており、年収もかなりUpして入った人が多かったみたいですし、入社一時金も100~200万ほど提示していました。

それに加え、その後組織を拡大していますので、2010年頃に入った人達は労せずしてManager職に昇進しております。

現在は以前ほど羽振りは良くないようで、シミックやEPSよりも多少良い程度と思っておいた方が良いと思います。

賞与は年3回(夏・冬・3月)あり、3回合計すると基本給の7.5ヶ月分くらいになるようです(期末の評価が平均的な評価の場合)。

新卒 or 中途によっても異なりますが、平均的な年収は以下の通りです。

全体的な傾向としては、メーカーから天下ってきた人には高給が提示されるようです。

-Senior CRA:600~800万+残業代
-Study Manager:750~1,000万
-Study Manager(Seniorクラス):950~1,200万

はるきち

能力・経験にもよって異なりますが、2022年1月時点での外資系CROの年収は

Syneos(サイネオス) > Labcorp(ラボコープ) > Parexel (パレクセル) > IQVIA の順番になりそうだね。

*2022年1月時点の情報です。各社ビジネスの状況により、提示する年収が時期により変動する可能性があります。

ビジネスモデル

一般的に、CROには、大きく分けて2つのタイプのビジネスモデルがあります。

1つは仕事を受託し、治験依頼者の指示のもとでCROの名刺で仕事を行う受託型と、製薬メーカーにCRAを派遣する派遣型の2つのタイプがあります。

IQVIAでは受託型のみのビジネスモデルで、派遣型のビジネスは行っておりません。

更に、受託型には「CROへの丸投げ試験」と「ハイブリッド型」試験があり、IQVIAではどちらのモデルも受託しています。

Global CROで働くことの大きな魅力の1つとして、丸投げ試験に携われることが挙げられますが、複数のモデルが存在するため、必ずしも丸投げ試験に携われるわけではありません。

あと、ここ最近は、特に内資系の製薬メーカーが日本発信のGlobal Studyをやりたいと考えているようで、IQVIA JapanにGlobal Leaderを置くGlobal Studyも増えているようです。

私が知る範囲では、Global StudyのGlobal Leaderを日本においているGlobal CROはIQVIAのみですので、ここはIQVIAの大きな特長の1つだと言えます。

キャリアパス

IQVIA最大の特長は、他社CROに比べ、豊富なキャリアパスがあるという点です。

CROの多くは、基本的にClinical OperaionしかRoleがない会社も多いですが、IQVIAにはたくさんの部署とRoleがりますので、Clinical Operaionに飽きた場合でも、社内公募で他部署への異動が可能です。

実際に、IQVIAに知り合いが数人いますが、実際に社内公募で部署異動していますし、Clinical Operaion以外のRoleも社内公募で出ることがあるようですね。

シミックやEPSであればIQVIAと同じぐらいの部署数があるのかもしれませんが、外資系CROでIQVIAと同じ規模でビジネスを日本で展開している会社は、まず無いと思います。

今はCRAだけど、ゆくゆく他部署へ異動し、違うRoleを経験したい方にはお勧めできる会社の1つです。

まとめ

CRO業界最大手のIQVIAについて、今日は記事を書いてみました。

新卒及び中途(未経験)で入る場合は、研修制度がまずは充実している会社に入った方がよいと思いますので、その点IQVIAはお勧めできる会社です。

中途(経験者)の場合は、IQVIAに対して何を求めての転職なのかを明確にし、それにより入社を決めた方が良いと思います。


何が何でも年収を上げたい人はSyneosやLabcorpの方が良いと思いますが、Clinical Operation以外のRoleをやりたいのであれば、CROの中ではIQVIAがベストに近い選択だと言えます。

【メリット】
・社内にたくさんの部署があり、キャリアパスが豊富
・教育体制の充実

【デメリット】
・英語に対する意識があまり高くない
・年収は悪くはないが、他の大手外資系CROと比べると多少低い(経験や能力により、状況が異なる可能性あり。)


以前からお伝えしている通り、私はCRAとして仕事をする以上、絶対に製薬メーカーに行った方が良いと思っていますので、IQVAIでCRAとして3~5年後経験した後に、まずは製薬メーカーにチャレンジするというのも一つ選択肢ですね。

それがダメであれば、年収アップのためにSyneosやLabcorpを受けるのも良いと思います。

実際に、ここ5年ぐらいで、IQVIA→Labcorp、IQVIA→Syneosへ転職するCRAやStudy Managerがかなりいるとのことですので、年収はやっぱりLabcorp、Syneosの方が高いという印象を受けます。

ただし、製薬メーカー出身者にはかなり羽振りが良く、それなりの肩書を準備し厚遇しているようですので、製薬メーカー→IQVIAへの天下り転職であればお勧めできます。

なお、未経験CRAの中途採用は常に募集があるわけではありませんので、転職エージェントに事前に登録をして求人がOpenになるのを待つ必要があります。


その一方で、経験者CRAについて通年で募集があります。

IQVIAに興味がある方は早めに転職エージェントに登録し、まずは情報収集からスタートしてみましょう!


私が実際に登録しているお勧めの転職エージェント5社を以下のブログに書いていますので、合わせてご覧ください。

では!

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