CRAの転職:CRO CRAから薬剤師へのキャリアチェンジって実際どうなの?

どうも、はるきちです。

私は以前CROでCRA、チームリーダーを担当しており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域のStudy Managerを担当しています。

今日はCRO時代の同期で、薬剤師からCROのCRAになったものの、その後薬剤師に再度戻った人の話を紹介したいと思います。

CRAになるか、薬剤師になるかを検討している方は、是非参考にして頂ければと思います。

理由①:CRAは想像以上に激務だった

はるきち

まずAさんが、薬剤師からCROのCRAになった理由は何だったのですか?

同期 Aさん

将来的な年収を上げることが目的でした。薬剤師だと都心勤務の場合は年収600~700万ぐらいが精いっぱいだと思います。CRAからチームリーダーになったり、製薬メーカーに転職できれば、将来的な年収を上げることができると思いました。

はるきち

確かにそうですね。私も同じ理由で、薬剤師からCRAにキャリアチェンジしました。では、どうしてCRAを辞めて、薬剤師に戻ろうと思ったのですか?

同期 Aさん

その理由は、想像以上にCRAが激務だったためです。初回申請の時は、毎日終電まで仕事をして、土日も仕事をして、CRAがこんなに大変な仕事だとは思っていなかったです。

はるきち

そうなんですね。確かに、初回申請の時はCRAは結構大変だと思います。

同期 Aさん

薬剤師も忙しい時はありますが、CRAほどのハードワークが必要とされず、自分には薬剤師の方が向いているなと思いますね。

CRAの仕事には波があり、忙しい時と落ち着いている時の差が激しい職種でもあります。

治験の開始時に、治験を開始するための資料を治験実施医療機関に提出しなければいけないのですが、この作業が上記の『初回申請』に当たります。

この『初回申請』が結構大変な作業なのですが、特に大学病院を担当すると結構しんどいと思います。

CRA時代に何度も初回申請を経験しましたが、複数施設の初回申請が重なると毎日終電まで仕事をしているような時期もありました。

全体的に見ても、CRAの仕事は薬剤師よりも激務だと言えると思います。

理由②:CRAは想像以上に勉強が必要な職種だった

はるきち

CRAと薬剤師を比べて、CRAの方が大変な点は他にもありましたか?

同期 Aさん

CRAって本当に勉強が必要な職種ですよね。担当している疾患の勉強をしながら、治験実施計画書、治験薬概要書や各種マニュアルを読み込み、施設の人に説明しないといけないですよね。薬局の薬剤師も勉強が必要ですが、CRAほど勉強している人は多分いないと思います。

はるきち

私もその点は、最初びっくりしました。上記の資料に加え、各チームで作っているQ&Aもしっかりと読み込み、施設の人から質問された場合には、適切な回答をしないといけないですよね。誤った回答をするとそれが原因で施設とのトラブルになることもありますので、新人の頃は施設から電話がくるのが本当に嫌でした(笑)。

同期 Aさん

凄くわかります。それに加え、CRAの皆さんは英語も勉強していますし、自分にはこの環境についていけないなと感じていました。

CRAは、日ごろから学習が必要な職種です。

ある程度経験すれば勉強の仕方の要領も掴めてきますが、最初はとにかく必死に勉強しないといけません。

先生方、薬剤師、CRCさんと建設的なディスカッションをするためには、日ごろからの学習が欠かせません。

それに加え、もちろん日ごろから英語を学習する必要があります。

チームリーダークラスになれば、CRO・製薬メーカーともにGlobal teamとの会議に参加する頻度が増えると思いますし、会議では日本の状況を説明しないといけませんので、英会話の学習も不可欠です。

理由③:CRAは想像以上に施設対して気を遣う職種だった

はるきち

その他で、CRAと薬剤師を比べてみて、CRAの方が大変な点はありましたか?

同期 Aさん

私の想像以上に施設に気を遣う職種だったと思います。

はるきち

そうですね。CRAは、治験責任医師・分担医師、薬剤部の薬剤師、CRCさん、検査課、医事課、医局の秘書さんなど、コンタクトを取らないといけない人がたくさんいますね。

同期 Aさん

そうなんです。中には高圧的な態度の人もいますので、気を遣うことに疲れてしまったということも理由の一つです。

はるきち

どうしても、CRAよりも施設の方が立場強いですからね。私も、新人の時に些細なことで某私立大学病院の事務局の人を怒らせてしまい、3時間ぐらい説教されたことがあります(笑)

CRAは、施設のスタッフに対して気を遣わなければいけない職種です。

ある程度の関係性が築ければ少しフランクな態度で接することもできると思いますが、最初はカチッとした態度で接した方が印象は良いと思います。

理由④:経験が浅いうちは年収が同じぐらいであった

はるきち

その他はどうでしょうか?

同期 Aさん

元々CRAになった理由は、将来的な年収を上げることでしたが、経験が浅い時はCRAも薬剤師も年収が変わらないんですよね。場合によっては、薬剤師の方が年収が高いケースも往々にしてありますし、同じ年収を貰うなら薬剤師の方がCRAよりも苦労なく稼げると思いました。

はるきち

確かにそうですね。私も薬剤師からCRAになった時は、大幅年収ダウンに加え、心身の疲労倍増で、金銭的な旨みは最初は全く感じませんでしたね(笑)

同期 Aさん

なので、やっぱりお金だけが目的だと続かないと思いました。年収も大事ですが、それ以外にも仕事へのやりがいや面白さを感じられないと、仕事を続けていくのは難しいですね。

はるきち

それはありますね。今までに出会った新人さん振り返って見ても、仕事への面白さを感じている人は、CRAを続けることができていると思います。

どの仕事にも言えますが、お金だけでは仕事を続けていくのは難しいと思います。

私も将来的な年収を上げることを目的として臨床開発の世界に入ったわけですが、私は幸いにも仕事にも興味を持てたため、これまで続けることができたと思っています。

年収が高い職種が人気となる傾向がありますが、年収以外の要素でもしっかりと判断しましょう!

まとめ

今日は、薬剤師からCRAにキャリアチェンジした人の話を紹介しました。

自分自身が中途採用でCROに入った時に、同期の中には薬剤師、看護師、検査技師がいましたが、全体的な傾向としては薬剤師の離職率が一番高かったように思います。

それに加え、その時在籍していたCROでは、離職率の観点から新卒CRAの薬剤師の割合を下げるということもしていましたので、薬剤師のCRAさんは仕事が大変になると退職してしまう傾向が少なからずあったようです。

ちなみに、私もCRAの前は薬剤師をしていましたが、私個人の感想ですが、CRAと薬剤師を比べるとCRAの方が確実に激務ですが、CRAの方が格段に面白いと思います!

では!

Follow me!