CRAの仕事ってきついの?CRA経験者が仕事の激務度合を徹底解説!

2022年2月28日

どうも、はるきちです。

今日は、CRAが激務かどうかを考えてみたいと思います。

「CRAは激務」と以前はよく言われていましたが、実際のところはどうでしょうか?

私がCRAになった2000年代と比較すると、働き方に対する世論が変わりましたし、以前はCRAにおんぶに抱っこだった治験実施医療機関もだいぶ減ってきたという印象を持っています。

新卒・中途の就活でCRAを視野に活動されている方は、どの程度激務か気になるところだと思いますので、今日はCRAの働き方について書いて行こうと思います。

CRAは、楽な仕事ではない!

まず言えることは、CRAは楽な仕事ではありません。

私は新卒で薬局に就職し、その後CROに転職したわけですが、薬局とは比べものにならないくらい大変でしたし、ずっと続けていけるかが本当に不安でした。

学生さん

え!?CRAってそんなに大変なんですか?何がそんなに大変だったんですか?

はるきち

はい、私にとっては最初大変でしたね。CRAの大変な点は、バランスよくいろんなことができないといけない点です。柔軟なメンタルで、ハードワークにも対応でき、日々学習をして、施設に対して失礼がないよう気が遣える人が向いていると思います。私は、新人の頃は、仕事の夢を頻繁に見て、夜中によく起きてました。当時は、開発の仕事を一生の仕事にできるかが本当に不安でした。

学生さん

そうなんですか…よくここまで続けてこれましたね…

はるきち

よく続けてこれたと思いますね。本当に仕事が辛かったのですが、せっかく始めたのであれば、最低3年はやろうと思っていました。CRAになって1年半後くらいには仕事にも慣れ、仕事が楽しくなっていましたね!あとは、私が薬局からCRAに転職した理由は、将来的な年収を上げることでした。薬局だと、正直年収はあまり上がらないですが、臨床開発の世界では、1,000万オーバーを狙えますからね!

学生さん

結果的に、薬剤師からのCRAに転職したことは正解だったと思いますか?

はるきち

はい、勿論です!薬剤師からCRAに転職したことは、今考えても大正解だったと思います。ただ、どの仕事にも向き不向きがあります。CRAが合う人も入れば合わない人も当然いますので、CRAになることを検討している人は、『なぜCRAになりたいのか?』を深堀りして考えてみましょう。

CRAが苦労すること
・治験実施医療機関、特にDr.に対しては失礼がないように行動しないといけない。場合によっては、医療機関からクレームが来ることもある。
・治験実施計画書や対象疾患、治験薬には精通していないといけないため、日々勉強する必要がある。
・自分が担当している領域の競合品情報についても把握していないといけない。
・忙しい時期は毎日終電で帰宅するケースもあり、必要に応じて土日出勤が必要になることもある。(時期による)
・担当の治験実施医療機関が遠方になることもあり、移動に時間を要するケースもある。

CRAに求められる能力
・一般的常識を理解しており、ビジネスマナーが備わっている。
・治験実施医療機関のスタッフと関係を構築するコミュニケーション能力がある。
・治験実施計画書や対象疾患、治験薬に精通している必要があり、しっかりと自己学習できる。
・時期によっては多忙を極めることがあり、心身共にタフさ求められる。


CRAが苦労する点、CRAに求められる能力をざっと列挙してみましたが、いろいろな能力が求められ、しかも日頃から自分で勉強に取り組むだけの勉強熱心さが無いとCRAは務まりません。

中途未経験でスタートした時に、私の同期は20数名いましたが、仕事についていけず、最初の半年ぐらいで退職した人もいました。

CRAになる人は、しっかりとした覚悟をもって始める必要があります。

CRAは激務なのか?

私がCRAになった2000年代は、某CROは鬱病の発症率が高いとか、某CROは休職者の数が多いとか、いろいろな噂があり、以前はかなり激務でした。

ただ、ここ最近は働き方改革により、会社も従業員に無茶な業務量を課さなくなりましたので、極端に激務な会社は少なくなったと思います。

会社により多少のバラツキはあると思いますが、残業時間の平均は20時間/月くらいが一般的かと思います。

平均20時間/月であれば、1時間/日ですので、そんなに大変ではないと思います。

時期により多忙を極めることもありますが、その時期が過ぎれば落ち着いた時期がやってきたりと、時期により残業時間もだいぶ変動すると思います。

はるきち

以前は、施設の言いなりになって、施設の仕事をCRAが肩代わりするのが業界の常識でした。しかし、昨今では施設の仕事は施設が行うことが当たり前になってきているため、以前よりCRAの負担は減っているよ!


施設側も、最近は治験依頼者の顔色を多少見るようになりました。

治験がやりずらいと思われた場合には、治験実施医療機関として選定されなくなることにも気付いていますので、施設も選ばれる努力を以前よりするようになってきたと思います。

そのため、以前と比較するとCRAは自分の仕事に集中することができるようになり、余計な仕事が減ってきていると言えます。

CRAの働き方の良い点は?

CRAはチームに所属し仕事をしますが、仕事の進め方自体は基本的に個人プレーで、自分の仕事が終わっていればOKという職種です。

そのため、私の会社では自分の仕事が終わっていれば有給休暇の取得も自由ですし、出社時刻や退社時刻も社規社則を守っていれば誰かに咎められることもありません。

人によっては、夏休みに平日5日間有給休暇を取得し、前後の土日を合わせて9連休を取って海外旅行へ行く人も結構います。

以前、薬局で働いている時はシフト制でしたので、当時は有給休暇を取るのも一苦労でした。

有休を申請する時には、『お前が休んだ分は、他の誰かが働くんだぞ。』と言わんばかりの雰囲気を醸し出され、有休が本当に申請しずらかったのを覚えています。

それに、薬局に勤務していた時は、朝の開店時間に合わせて出社する必要がありましたので、働き方という面ではCRAは非常にフレキシブルです。

あと、臨床開発の仕事は基本的にテレワークでも対応きまるのが、大きなメリットだと思います。

通勤時間を削減できる点も良い点ですし、飲み会の次の日はテレワークにしたりと、人それぞれ自分に合った働き方ができる点は魅力的ですよね!

仕事内容と年収のバランス

CRAの仕事は本当に大変だよ、ということを伝えきましたが、それに見合う年収なのかが気になるところですよね。

その答えは、『会社による』ということになると思います。

製薬メーカーは基本的に年収が高い会社が多いですし、大手外資系CROも高年収ですので、高年収の会社にいけば、業務内容・量と年収のバランスは問題ないですね。

ただ、その一方で、かなり薄給の会社が存在することも事実です。

そういう会社でCRAをやっていると、業務内容・量と年収のバランスが取れず、不満が溜まっていくと思います。

製薬メーカーへの転職は難易度が高いですが、CRO業界内での転職においては、CRA経験者であれば基本的に面接を通過することができます。

ですので、年収に不満がある人は、高年収の大手外資系CROに転職するのも一つの選択肢ですね。

2022年1月時点では、おそらくSyneosがCROの中で1番年収が高いと思われます。

激務が辛い場合の対処法

CRAが激務で辛い場合、『自分はCRAには向いてないから、CRAを辞めようかな。』と思う人もいると思います。

激務の理由はその会社のCultureに起因しているかもしれませんし、CROで勤務している場合は、担当している依頼者の方針が理由の場合もあります。

『CRAの仕事が辛い=自分はCRAに向いていない』と思う必要はありません。

CRAの仕事は大変ですが、折角始めたのであれば楽しみを理解する前にCRAを辞めてしまうのは、本当に勿体ないと思います。

ですので、CRAが辛くなった場合は、一度業務量が少ない会社に転職し、そこでCRAとして続けていけるかの自己分析を行った方が良いと思います。

私は、中堅内資系CRO、大手外資系CRO、大手外資系製薬メーカーと3社での就業経験がありますが、今までの経験を振り返ると、会社によって業務量に大きな違いがあります。

CRAに向いていないと最終判断を下す前に、一度違う環境で仕事をすることを検討してみましょう。

まとめ

最後にCRAの働き方についてのまとめですが、CRAの働き方は非常にフレキシブルであり、プライベートと仕事を両立しやすい勤務形態であると言えると思います。

ただし、業務は忙しい時期もありますし、心身のタフさが求められる仕事でもありますので、誰にでもできる楽な仕事ではないと思います。

CRAは、業務内容・量と年収のバランスは悪くない仕事ですし、プライベートとの両立ができる仕事ですので、CRAとして就活中の方や今後就活予定の方は上記参考にしてみてください。

では!

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