CRAに興味がある人必見!CRAの仕事の魅力とやりがいをご紹介!(製薬メーカー・CRO)

2022年3月1日

どうも、はるきちです。

今日はCRA(臨床開発モニター)のやりがいを書いてみたいと思います。

人によってやりがいにも違いがあると思いますが、私がCRAとして働いていた時に実際に感じたやりがいやCRAの仕事の面白さを書いていきたいと思います。

CRAを目指している新卒・中途の未経験者の方は、是非参考にしてみてください。

自分自身のCRA時代を振り返ってみると…

私がCRAとしてデビューした時のやりがいを考えてみると、正直なところ、私のやりがいは『年収』でした。

元々、私は新卒で薬局に就職したのですが、将来的な年収アップを目指してCROに転職しました。

薬局に勤務していた時は、新卒であることを考えると、結構な額を貰っていたと思いますし、年収には満足していましたが、薬局は初任給は高いのですが、その後全然年収が上がらないんですよね。

都会では600万が精いっぱいで、過疎地に行って800万、離島に行って1,000万くらいだと思います。

社会人2年目ぐらいで当時40歳ぐらいの課長の年収を聞いたのですが、思ったよりもかなり安いことにショックを受けたのを今でも覚えています。

それ以来、薬局で定年まで勤めた場合の生涯年収を意識するようになり、それが理由でCROに転職しました。

CRAとしてデビューした時は本当に給料が安くて、当時は全然年収は高くはありませんでした。

ただ、臨床開発の世界では、製薬メーカーに転職して出世したり、大手外資系CROに転職して出世すれば年収が結構上がることを知っていましたので、そこに到達することがモチベーションであり、自分自身のやりがいでもありました。

年収800万円を超えると幸福度は上昇しなくなる

中には、やりがいがある仕事であれば、年収が低くても良いという人もいますし、それ自体は立派な考えだと思います。

ただ、それで仕事が長続きするのかと考えた時に、私にとっては、仕事のやりがいと年収の両方とも一定程度無いと、長く続けるのは難しいと思っています。

ですので、ある程度の幸福感を感じられるぐらいの年収があった方が良いと思いますが、一般的に、800万を超えると幸福度は上昇しなくなるようです。

そのため、年収以外にもその仕事に対してやりがいが無いと、高いモチベーションで仕事を続けていくのは難しいと思いますので、その年収とやりがいのバランスが非常に重要だと思います。

CRAのやりがい

私は、臨床開発の世界に入って、かれこれ12、13年くらい経ちますが、臨床開発の仕事は本当に面白いと思います。

その一番の理由は、本当に奥が深く、12、13年やっていても日々わからないことがたくさんあります。

ですので、知識欲が強い人は臨床開発に向いていると思いますし、どんどん勉強して、ガンガン知識を付けていけると思います。

私がCRAとして働いていた時のやりがいと、現在のStudy Managerとしてのやりがいに多少違いがありますが、CRAとしてのやりがいをいかに書いてみたいと思います。

担当していた医薬品が、製造販売承認を取った時

まず一番最初に頭にぱっと思い浮かんだのは、担当している治験で製造販売承認を取った時です。

治験が終了した後、製薬メーカーは医薬品の製造販売承認申請を独立行政法人 医薬品医療機器総合機(PMDA)に対して行います。

その後、治験が適切に実施されていたかを確認するために、PMDAが実施医療機関のうちの数施設に調査に行きます。(2022年2月時点では、コロナの流行により、治験の適正な実施に問題がありそうな場合にのみ、実施医療機関に調査行くことになっています。)

調査では、治験責任医師にインタビューをしたり、治験の患者さんのカルテを閲覧し、治験が適切に実施されていかを確認致します。

更にその後、PMDAは製薬メーカーにも調査に入り、治験依頼者として治験を適切に実施していたかを確認します。


製薬メーカー で実施する調査では様々ことが質問されるわけですが、Monitoring部門、治験薬部門、薬事、QA部門、SOP作成部門、Data Management、統計解析など、関連する多くの部署が一丸となって準備を行います。



この調査が完了した後に、PMDAは当該治験薬は承認に値をするかを協議し、特に問題が無い場合は承認され、その後薬価収載、販売開始となります。

治験は疾患にもよりますが、数年単位で行う試験が多く、私が今まで担当した試験では3年くらいの試験が多かったと思います。

私が今までに開発に携わった薬剤で、承認を取得した薬剤は4製品あります。

開発中はいろいろ大変なことがありますが、承認のニュースは全て嫌なことが忘れられる最大のイベントだと言えます。

治験に参加している患者さんが、治験薬により改善した時

私はここ数年はOncology領域を担当していますが、治験薬が奏功し、患者さんの状態が良くなった時は言葉にできないものがあります。

残念ながらOncologyの試験では完全に治癒するケースが少なく、どの程度疾患の進行を遅らせられたか、どの程度生存期間を延長したかが評価項目になることが多いです。

以前、肺癌の試験を担当していた時の話ですが、その試験では12週おきに胸部CTを実施し、肺の腫瘍のサイズを確認するProtocolとなっていました。

患者さんによっては腫瘍がみるみるうちに縮小し、奏功が確認できた患者さんが何人もいました。

患者さんの状態が改善された場合はとても嬉しい気持ちになりますし、CRAとして治験に携わっていることに誇りが持てる瞬間でもありました。

施設の医師・CRCと良好な関係を築けた時

施設の医師・CRCとは治験を実施する上で面会をすることが多々ありますが、施設の方々と信頼関係を築けたときは非常にやりがいを感じておりました。

人間同士ですので、関係性が拗れてトラブルになることもあると思いますが、立場は違えど同じ治験に携わる、いわばパートナーです。

日本の慣習上、どうしてもCRAの方が立場が弱くなりがちですが、最低限の礼儀を弁えておけば、ペコペコする必要はありません。

良好な関係を築き、時に厳しく、時に優しく、お互いリスペクトを忘れず接していきましょう!

2022年2月時点ではコロナの影響によりWeb面会が基本となっています。

移動の手間が省けるメリットがある一方で、人間関係を作る上ではやっぱりFace to Faceでの面会に勝る手段は無いと思っています。

折を見て、たまにはFace to Faceでの面会の機会が作れると良いですね。

まとめ

CRAの時を思い返してみると、今までにたくさんの試練もありましたし、先生を怒らせてしまったこともありました。

たくさん恥もかいてきまし、たくさん失敗もしましたが、この業界から去ろうと思ったことは一度もありません。

CRAの仕事に耐えられず、短い期間で業界を去ってしまう人も一定数いるの事実ですが、本当にやりがいがある仕事だと思います。

CRAをすることにより、ビジネスの基礎を学ぶことができますので、新薬の開発により社会にも貢献できます。

CRAは楽な仕事ではないと思いますが、やりがいも大きい仕事ですので、チャレンジしてみる価値は多いにあります。

無理をしない範囲で、頑張っていきましょう!

では!

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