現役CRAさんからのご質問:中堅内資系CROからのベストな転職方法について!

2022年2月8日

どうも、はるきちです。

先日、中堅内資系CROの現役CRAさんから転職のタイミングについてご質問頂きました。

今日は、個人が特定されない範囲で、転職のベストなタイミングについて解説したいと思います。

転職は、転職する人が納得したタイミングで行うものですので、皆さんが決断する際に参考にしていただければと思います。

現役CRAさんからのご質問

いつもブログ拝見しております。
私は、中堅内資系CROでCRAをしています(30歳男性)。
今日は、転職のタイミングについて教えて頂きたくご連絡致しました。

私は、理系大学院を卒業後に、現職のCROに新卒で入社し、現在CRA経験5年となりました。
CRA経験が約5年ほどありますが、現在の年収が500万しかないため、年収を上げたいと思い、転職活動をしております。
現時点では、製薬メーカーへの転職を目指しており、製薬メーカーのみを転職先候補として
考えておりますが、求人数が少なく、かつ応募した企業でも不採用になりました。

このまま転職活動を続けたいと思いますが、製薬メーカーへの転職はかなり困難であるとも思います。
そこで、まずは一旦年収を上げるために大手外資系CROに転職して、3年後に転職活動を再開して製薬メーカーを狙おうと思います。

この計画について、はるきちさんのご意見をお聞かせください。

はるきちの回答

ご質問ありがとうございました。

年収を上げるために製薬メーカーを目指しているが、内定まで辿り着くことが困難、かつ求人数も少ないため、一旦外資系CROを間に挟むということですね。

この案については、私も大賛成です!

実際に、私も中堅内資系CRO時代から製薬メーカーへの転職を目指しておりましたが、その時点では内定を勝ち取ることができませんでした。

そのため、年収を上げるために一旦外資系CROを間に挟み、在籍3年ほど経過後に再度転職活動を再開し、その後現職の大手製薬メーカーに転職することができました。

周りの人を見ていても、中堅内資系CRO→大手外資系CRO→製薬メーカーーというキャリアの人は結構います。

はるきち

大手外資系CROを挟むメリットとして、年収アップがありますが、それ以外に Global Studyを経験できたり、Oncology領域に携われるチャンスもありますので、中堅内資系CROよりも経験値が上がることが挙げられます。


そのため、この案自体には賛成ですが、皆さんの人生の中で何が一番優先順位が高く、かつどのようなリスクがあるかを総合的に考える必要があります。

今回のご相談内容では、『年収アップ』が一番の希望ですので、

  • ベストケース:現職から製薬メーカーに転職し、年収を上げる。
  • 現実的なケース:現職から一旦大手外資系CROに転職し年収を上げ、その後製薬メーカーへの転職を目指し、転職活動を再開する。
  • ワーストケース:製薬メーカーへの転職を続け、内定を勝ち取ることができず年収も上がらない。

となります。

では、それぞれのケースについて、深堀りしてみましょう。

ベストケース

もともと、製薬メーカーに転職し、年収を上げることを目的とされていましたので、現職から製薬メーカーに転職できることがベストケースであることは言うまでもありませんね。

ただし、製薬メーカーの年収は、CROの皆さんが思っているほど高くはなく、場合によっては大手外資系CROの高年収であることも往々にしてあります。

そのため、年収を上げることだけが目的であれば、大手外資系CROに転職することで達成可能だと言えます。

製薬メーカーを受ける際には、年収UP以外の目的も持っておいた方が良いでしょう。

現実的なケース

現職から製薬メーカーに直接転職することが困難であるため、一旦大手外資系CROを挟み、その後製薬メーカーを目指して再度転職活動を再開するこのプランが現実的であると言えます。

その理由は、以下の4点です。

  • 大手外資系CROへの転職であれば、CRA経験5年あれば、不採用になることは稀である。
  • 現職での年収、経験、能力次第であるが、一気に200万ほど年収も上げることができるため。
  • 大手外資系CROに転職し、3年後に製薬メーカーを目指した場合は33歳であり、まだメーカーへの転職が狙える年齢であるため。また、その時点で転職回数1回であり、転職回数も少なく、活動に支障を来すことが想定されないため。

年収は上げれる時に上げておかないと、年齢が上がるにつれて、一般的に上がりづらくなっていくと思います。

それ加えて、製薬メーカーへの転職が第1希望ではあるものの、転職できなかった場合のキャリアも頭の片隅に置いておく必要があります。

ワーストケース

一番のワーストケースは、製薬メーカーへの転職に拘り、現職に長年留まり続けた結果、製薬メーカーに転職もできず、現職でも年収が上がらないケースだと思います。

確かに、そのまま製薬メーカーにトライし続ければ合格になる可能性もあるかもしれませんが、可能性はやはり低いと言わざるを得ません。

一般的に、転職回数が1回であれば、次の転職時に面接官も深く突っ込んで聞いてくることも無いと思いますし、気にならないレベルだと思います。

中堅内資系CROでは、そこまで高年収は望めない

『中堅内資系CRO』と言っても会社によって年収は多少違いますが、一般的な傾向として中堅内資系CROではそこまでの高年収は望めないと思います。

具体的な例としては、Study Managerで750万前後、部長で~1,000万前後だと思います。

私が以前在籍していた中堅内資系CROでも、上記と同じぐらいの年収レンジでした。

今でもその会社には私の同期が数人残っており、今ではManagerになっていますが、年収はおおよそ800万ほどのようです。

年収800万や1,000万は世間一般からすると高年収の部類に入ると思いますが、臨床開発の世界ではもっと上を目指せると思うんですよね。

しかも、比較的簡単にです。

中には、年収には上げたいけれど、いまいち一歩踏み出せないという人も一定数いると思います。

比較的簡単に年収を上げることができるのに、行動することに対して躊躇していることで機会損失をしていることになりますので、そういう人を見ていると、正直勿体ないなと思います。

まとめ

年収を上げたいと考えているCRAさんは多いと思く、そのために製薬メーカーに行きたいと考えている人も多いと思います。

実際のところ、製薬メーカーよりSyneosとかLabcorpとかの方が年収は高いと思いますので、『年収を上げることだけが目的』という場合は、SyneosとかLabcorpを受けることが一番の解決策だと思います。

あと、同じ仕事をするのであれば、やっぱり年収は高い方が良いです。

大手外資系CROと中堅内資系CROでは、業務内容にさほど違いは無いと思いますが、年収はかなり開きがあります。

『お金のために転職するのはやましい』というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、私は年収を上げるための転職が一番自然というか、そうあるべきと思っています。

そこそこ稼いでいれば、仕事がしんどくても乗り切っていくためのモチベーションにもなり得ると思うんですよね。

私は、以前勤務していた中堅内資系CROでは年収が低く、かつそれに反してかなり激務であったため、『こんなに安いので、なんでこんなに働かないといけないのか?』といつも自問自答していました。

今はそこそこ給料も上がり満足できる水準になったこともあり、そういう不満は無くなり、ある意味清々しく働くことができています。

では!


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