大手外資系製薬メーカーから外資系ベンチャーに転職した人の話を紹介するよ!

2022年5月10日

どうも、はるきちです。

私は以前CROでCRA、チームリーダーを担当しており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域のStudy Managerを担当しています。

今日は、大手外資系製薬メーカーから外資系のバイオベンチャーに転職した知り合いの話を紹介したいと思います。

定期的に転職エージェントの方とお話しする機会がありますが、外資系ベンチャーの求人は定期的に出ていますし、ベンチャーに転職したい人も以前より増えているようです。

興味がある人は是非参考にしてみてください。

外資系ベンチャーとは

ここで言う『外資系ベンチャー』とは、海外でしっかりと新薬を上市し、新たに日本に参入してきた会社を指しています。

具体的には、

  • ギリアド
  • アレクシオン(アストラゼネカにより買収)
  • ジェンマブ
  • アルジェニクス
  • インスメッド
  • アミカス

などの会社を指しています。

上記の中で、ギリアドとアレクシオンは日本にも根付いていますし、売り上げも高いことより、『ベンチャー』という表現は適切ではないかもしれませんが、日本に進出してきて間もない新興/中小の外資系製薬メーカーとイメージしてもらえればと思います。


全ての会社に当てはまるわけではありませんが、全体的には、

  • 高年収
  • RSU付与
  • 業務範囲が広い
  • 裁量をもって働ける
  • 希少疾患にFocusしている
  • 福利厚生はあまり充実していない
  • 社内のプロセスがあまり整っていない
  • 新卒採用を行っておらず、中途採用のみ

という傾向があります。

なお、日本法人立ち上げ段階に近い時点で入社した方が、年収が高い傾向にあります。

実際にギリアドは、日本に進出してきた時に、前職+500万ぐらいでオファーしていたという噂を多方面から聞いていましたが、最近は日本での規模もそこそこ大きくなってきたことより、以前ほど高額なオファーはしていないようです。

大手外資系製薬メーカーから外資系ベンチャーに転職した人の話

はるきち

Aさんは、新卒で大手外資系製薬メーカーに入社して、その後現職の外資系ベンチャーに転職したわけですが、転職した理由は何だったのでしょうか?

Aさん

前職では特に不満もなかったのですが、ずっと1社で仕事をやってきて、年齢が45歳になったこともあり、ガラッと環境を変えてチャレンジしたいと思うようになりました。前職では、CRA→Study Manager→Clinical Scientistを経験できましたので、どこに行ってもある程度はやっていけるという自信もありました。

はるきち

別の大手製薬メーカーに転職することは考えなかったのですか?

Aさん

それも考えました。ただ、折角の転職ですので、今まで経験したことが無いような環境で仕事をするのも良いかなと思い、現職のベンチャーに転職しました。

はるきち

Aさんの会社の日本法人の社員数と開発部の社員数はどのくらいですか?

Aさん

日本法人は50名ぐらいで、そのうち開発は5名です。

はるきち

転職して1年ほどが経過しますが、転職して良かった点と悪かった点を教えて頂けますか?

Aさん

1番良かった点は、業務範囲が広がった点ですね。大手であればいろいろなRoleや部署がありますが、弊社では部署の数やRoleがそこまで多くはありません。そのため、大手製薬メーカーに比べて業務範囲が広く、その分スキルが上がった感触を持てています。あと、年収もかなり上がりました。キャッシュ+RSUで考えると、前職の1.5倍以上になったと思います。

はるきち

では、逆に前職の方が良かった点は何かありますか?

Aさん

特にありませんが、強いて言えば、現職では社内のプロセスがあまり整っていない点ですかね。私はあまり気になりませんが、ガチガチにプロセスが決まった中で仕事をしてきた人にとっては、ストレスになるかもしれません。あと、大手製薬メーカーは福利厚生が非常に整っていますが、弊社のようなベンチャー系の会社は福利厚生がほぼありません。その分、年収を高くしてもらっている感じです。

はるきち

社風はいかがでしょうか?

Aさん

社風はいいですよ。社員間の人間関係のトラブルは聞きませんし、人間関係には恵まれていると思います。ただ、知り合いが務めている別のベンチャーでは人間関係が非常に悪く、ギスギスしているようです。人数が少ないため、人間関係が悪化すると、仕事がやりにくくなると思いますね。

はるきち

確かにそうですね。ちなみに、会社の規模が小さいと買収されるリスクもあると思いますが、その点は心配になりませんか?

Aさん

心配している社員もいますが、私は心配していないですね。確か5年前ほどだったと思いますが、武田薬品がPRAと合弁会社を作り、Clinical Operationの社員をリストラした話がありましたし、大手にいれば安泰という時代ではないと思っています。会社が買収されても、自分自身にスキルがあればどこでもやっていける思いますので、その点は心配していないです。

はるきち

確かにそうですね。会社は社員のことを守ってくれるわけではありませんので、スキルを付けることを優先した方が良いということですね。ちなみに、もし再度転職する機会が訪れた場合は、大手に戻る予定はあるのですか?

Aさん

いえ、大手に戻る予定は無いですね。次に転職する場合も、同じようなベンチャー系の会社を選びますね。大手には大手の良さがありますが、いろいろなシガラミもあって、必ずしも良い部分だけではないと思います。今の会社では自由に働けていますので、次転職する場合もベンチャーに行きますね。

はるきち

最後に、ベンチャーにチャレンジする場合に、会社選びで注意した方が良い点がありましたら、教えて頂けますか?

Aさん

『ベンチャー』と言っても、会社により違いがあります。一番良くないパターンは、お金もパイプラインもない会社に入ってしまうことだと思います。弊社は日本での知名度は低いですが、USの本社はかなりキャッシュリッチです。上記2点は必ず確認して入社した方が良いですね。

まとめ

今日は、外資系ベンチャーに転職した人の話を紹介しました。

人によって、合う合わないがあると思いますが、非常にチャレンジングで面白そうな感じがします。

それに加えて、希少疾患にFocusしている会社が多いと思いますので、希少疾患の経験が積めるのも良い点だと思います。

外資系ベンチャーの一般的な特徴
  • 高年収
  • RSU付与
  • 業務範囲が広い
  • 裁量をもって働ける
  • 希少疾患にFocusしている
  • 社内のプロセスがあまり整っていない
  • 福利厚生はあまり充実していない
  • 新卒採用を行っておらず、中途採用のみ

  • ベンチャー系の会社の求人がたまに私にも来ますが、JACリクルートメントやランスタッドは面白い求人を扱っていますので、興味がある人は登録してみてください。

    では!

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