Study ManagerからClinical Scientistにキャリアチェンジした人の話を紹介するよ!
どうも、はるきちです。
私は以前CROでCRA、チームリーダーを担当しており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域のStudy Managerを担当しています。
今日は、Clinical Scientistの業務内容や、社内公募でStudy Managerからキャリアチェンジした人の話を書いてみたいと思います。
Clinical Scientistに興味がある方は、是非ご一読ください。
Clinical Scientistの業務内容
Clinical Scientistは、日本語では『臨床企画』と表現することもありますし、またはClinical Leaderと呼んでいる会社もあると思います。
臨床開発部の中では花形のRoleで、Protocolの作成や開発戦略の立案などを行います。
会社によって多少の違いがありますが、Clinical Scientistの業務内容は概ね以下の通りです。
私がCROにいる時は、『Clinical Scientist=Protocolを作成している人』だと思っていました。しかしながら、外資系製薬メーカーではローカル試験のProtocolも海外で作成していて、日本では全くProtocolを作成していない会社もあります。
以前、武田薬品がClinical Scientistを新卒で採用していた時期がありましたが、基本的に新卒で採用されるRoleではなく、他のRoleからのキャリアチェンジが一般的です。
私の周りでは、
- Study Manager
- CRA
- 薬事
- Medical
からキャリアチェンジしている印象がありますが、その中でもStudy Managerからのキャリアチェンジが圧倒的に多いと思います。
Study Managerからキャリアチェンジした実例
Aさんは、社内公募で、Study ManagerからClinical Scientistにキャリアチェンジしましたが、以前からClinical Scientistをやりたかったのですか?
そうですね、以前から興味がありました。
なるほど。Study Managerとは業務内容が異なりますが、どちらの方が大変ですか?
私は、Study Managerの時の方が大変だったと思います。Study Managerは緊急対応とかトラブル対応が多いですよね。その一方で、Clinical Scientistは緊急対応はそこまで多くはないですね。
業務内容は、Study Managerと結構違いますか?
業務内容は違いますが、Study Manager経験がある人であれば、慣れればすぐにCatch upできると思いますよ。Study Managerの時と大きく違う点は、社内の他部署の人との接点が増えた点です。CRAからStudy Managerになった時も接点が増えたと思いましたが、Clinical Scientistになって更に増えた感じですね。
Clinical Scientistは花形Roleですので、やりたい人も多いですよね。
そうですね。Clinical Scientistは仕事内容も面白いですが、市場価値が高いRoleですので、今後の転職を見据えて、やっておいて損は無いと思います。
Clinical OperationとClinical Scienceは仲が悪い?
会社によるかもしれませんが、いろいろな会社の話を聞いていると、
- Clinical Operation(治験の実行部隊):Study Manager、CRAが所属している
- Clinical Science(臨床企画):Clinical Scientistが所属している
は仲が悪い会社が多いような気がしますね。
一般的に、Study ManagerよりもClinical Scientistの方が、経験・Job Grade・年齢が上の場合が多く、社内的にもClinical Scientistの方が権限が認められていることが多いと思います。
仲が悪い一例として、
Clinical scientistは日本の開発戦略を立案するとか言っているけど、結局GlobalのStrategyをそのまま使うんだから、日本でわざわざ考える必要あるのかね?それ比べ、我らがClinical Operationは日本の速やかな治験実施に貢献している。我々の力で、日本のプレゼンスをグローバルに対して示していこうじゃないか。
また、CRAが●●大学のXX先生を怒らせたって本当か?Clinical Operationの連中は、何回同じミスをするんだ!?治験の運営をStudy Manager任せにせず、Clinical ScientistもOperationに介入していくんだ!わかったか!?
という会社も、一定数あるのではないでしょうか。
製薬メーカー内ではマーケティングとセールスが仲が悪いという話を聞くことがありますが、全体な的な傾向として、戦略を策定する部署と実行する部署では、相容れない部分があるのだと思います。
求められる英語力
Clinical Scientistは、グローバルチームと医学的なdiscussionをする必要があるため、高い英語力が求められます。
たまにClinical Scientistの人と一緒にテレカンに参加しますが、皆さん総じて英語力が高く、日々努力している様子がまざまざと伝わってきます。
英語ができて当然のRoleですので、Clinical Scientistを目指す方は前もって英語を学習しておきましょう!
まとめ
今日は、Clinical Scientistの業務内容を中心に書いてきました。
Clinical Scientistの業務内容は、臨床開発の中枢にあたる業務ですので、良い経験ができると思います。
興味がある人は、積極的にトライして欲しいと思います。
転職エージェントにClinical Scientistについて聞いてみたところ、転職市場にはClinical Scientistの経験者が多くは無いそうです。
そのため、各社中途採用の募集を出す際に、本来は経験者を採用したいところですが、Study Manager経験や臨床開発関連の他の職種の経験で採用していることがあるようです。
そのため、Clinical Scientistになるためには、社内公募だけでなく、転職も有効な手段となります。
ここ半年ぐらいで、Study Manager経験で応募できるClinical Scientistの案件を、数件転職エージェントから紹介頂きましたので、未経験でもチャンスがあります。
実際に、私の知り合いでStudy Manager経験でClinical Scientistに転職した人もいますので、興味がある人は、転職エージェントに登録して、情報を取ってみてください。
私のおススメ転職エージェントは、以下の5社です。
では!
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