CROから製薬メーカーに転職したいCRA必見!製薬メーカーに転職するための手順を全て公開!

2022年12月4日

どうも、はるきちです。

CROから製薬会社に転職したいCRAの方はたくさんいると思いますが、転職活動は順調でしょうか?

今日は、自分自身の体験も交えて、実際の転職活動で行う具体的な手順を書いてみたいと思います。

私も以前は大手外資系CROに勤務していましたが、今は外資系製薬メーカーにいますので、実際に自分自身が転職活動で気を付けたことを書いてみたいと思います。

CROから製薬メーカーへの転職は簡単ではない

CROから製薬メーカーに転職することが簡単ではないという点について、皆さん何となくイメージができると思います。

私がCRAとしてのキャリアをスタートした中堅内資系CROでは私の同期は約25名ほどいましたが、13年ほど経った現在では、私を含めてそのうち2名が製薬メーカーに転職しました。

統計的な正確な数値ではありませんが、25人中2人ですので、ざっくりと肌感覚で転職成功確率は8%ぐらいと言えるかと思います。

8%って結構低いですが、実現不可能な確率ではないですよね。

実際に、CROから製薬メーカーに転職していった人を私は何人も知っていますので、しっかりとした転職活動を行えば、希望の製薬メーカーに転職することも勿論可能です。

3流私立大学 薬学部卒の私も大手製薬メーカーに転職できましたので、30代以降は学歴はほぼ関係無いと思っていいよ。

転職エージェントに登録しよう!

まずは、転職エージェントに登録して情報収集を開始しましょう!

製薬メーカーの求人自体多くはありませんので、登録してもすぐに案件が無い場合も往々にしてあります。

転職エージェント各社で付き合いがある製薬メーカーに違いがありますので、1社や2社のみの登録ですと、全ての製薬メーカーの求人を網羅できていない可能性があります。

抜け漏れを防ぐために、最低5社は登録しましょう!

私は、常に10社ぐらいには登録していましたが、それでも知り合いが製薬メーカーに転職して行く時に、『え!?俺にはその求人来てなかった…』ということがありました。

そのため、できるだけ多くのエージェントに登録し、求人がOpenになった際には積極的に応募しましょう!

製薬メーカーのCRAの応募要件を確認しよう!

製薬メーカーに行きたいのであれば、まず製薬メーカーに応募するためには一般的にどのような要件が求められているのか確認しましょう。

今すぐ応募しないにしても、一般的にどのような経験が求められているかを知っておくことに意義があります。

以下に記載した応募資格は、以前実際に某大手製薬メーカー出ていたた実際の求人の一例です。

各社求める経験に多少の違いはありますが、以下記載の応募要件は、オーソドックスなパターンだと思います。

CRAの中途採用における応募資格の一例
下記すべての経験・スキルをお持ちの方
■理系卒
■製薬メーカーまたはCROでのCRA経験3年程度
■グローバル試験のご経験
■英語力(TOEIC700~800点程度目安)

上記の応募要件は比較的どの会社でも見られるような要件ですので、製薬メーカーに応募するためには、上記の項目は全部満たしていないと正直厳しいです。

例えば、CRA経験がまだ2年半しか無いが、ポテンシャルがある場合は採用に至るケースはありますが、CRA経験は十分だが、Global Studyの経験が無い場合や、英語が極端にできない場合などは不採用になるケースが多いのが現状です。

では、重要な項目について、深堀して見ていきましょう。

グローバル試験の経験

Global Studyの経験は、今はどの会社でもマストで求めてくる要件です。

Global Studyの経験が無い人は、現職でGlobal Studyに携われる試験に異動できないか、上長に相談してみましょう。

大手外資系・大手内資系CROの方であれば、Global Studyの受託が多いと思いますが、中堅以下の内資系CROは正直受託数自体多くは無いと思います。

そのため、現実的な方法としては、一度大手CROに転職し、Global Studyを経験した後に、再度製薬メーカーを狙うという方法が現実的だと言えます。

一見、遠回りと見える方法ですが、中堅以下の内資系CRO→大手CRO→大手製薬メーカーのキャリアを歩んでいる人は私の周りにも多いですし、私もそのようなキャリアを歩んできました。

大手外資系CROは年収が高い会社も多いですし、年収を上げることができるという利点もあります。

英語力

TOEICの目安としては、だいたい700点ぐらいを求めてくるケースが多いと思います。

TOEICは必ずしも点数を持っていなければいけないわけではなく、TOEICの点数は無いけれども、Globalとのテレカンでは英語に不自由していません、というのも十分なアピールポイントになります。

ただし、いちCRAでGlobalとのテレカンに頻繁に参加している人はあまりいないと思いますし、一部の帰国子女を除いて、英語が流暢に話せるCRAも少ないと思います。

そのため、できればTOEICは受けた方が良いと思いますので、半年に1回ぐらいの頻度でTOEICを受験しましょう!


なお、製薬メーカーに応募するという意味においてはTOEICで一定の点数が取れていればひとまずOKではありますが、臨床開発で良いキャリアを描くためには英語は避けては通れません。

ですので、できるだけ早く英会話を始めることをお勧めします。

英語は、勉強しておいた方が良いですよ!

英語学習をやるのであれば、オンライン英会話が一番お勧めですし、実際に私はDMM英会話を使っています。

オンライン英会話は料金もリーズナブルですし、自宅で受講できるため移動の手間や時間もかかりません。

おススメ4社の比較を以下の記事に書いていますので、併せてご覧ください。

プラスアルファのアピールをするためには

製薬メーカーの求人は、基本的に募集1名とか多くても若干名であることがほとんどです。

応募要件を満たしていて、CRAとして優秀な人を選抜することが書類選考・面接の目的ですが、選考が拮抗することも想定されます。

そうなった場合に備えて、少しでもライバルより評価される材料を持っておきたいですよね

そのために、SMEやTaskに参加して、会社のため、又は部署のために何か取り組んでみましょう。

間違いなく面接でのアピールポイントにもなりますし、本業とは違った有意義な経験ができるはずです。

職務経歴書を作ってみよう!

職務経歴書の作成は、応募する時だけではなく、常時最新の状態にしておくのがベストです。

一度作った後は、半年おきにUpdateしていきましょう。

こうすることにより、自分の経歴の棚卸ができると共に、新たな求人が出た際に瞬時に応募することが可能です。

なお、職務経歴書は日本語版に加えて、英語版も常に最新の状態にしておきましょう。

面接の本番前にしっかりと練習をしよう!

実際に応募して、書類選考を通過した暁には、いよいよ一次面接ですね。

製薬メーカーの中途採用の面接では、一次面接は直属の上長になる予定のManagerクラス(または同等の職責の方)、最終面接は部長や本部長クラスとの面接が一般的です。

想定問答集を作成し、良く聞かれる質問は事前に回答を準備しておくことがマストですが、面接の練習も必ずやりましょう。

私は、妻に面接官役をお願いして、面接の練習をよくやりました。

知り合いにお願いするのって、結構恥ずかしいんですよね。

なので、私もできればやりたくないのですが、数少ないチャンスをしっかりと物にするためは、恥ずかしいとか言ってられないですよね。

書類選考に通った場合は、『次の面接のチャンスは無いかもしれない』と思って面接の練習をしましょう。

面接の練習をして本番に臨むのと、練習無しで臨むのでは、面接力に大きな差が出ますので、必ず練習した方良いですね。

あと、面接は場慣れすることにより各段に面接力が向上しますので、時間的に余裕があれば本命企業以外にも応募し、場慣れのための機会を作ることをお勧めします。

面接はしっかりとした準備をして本番に臨み、終わったら自分なりに反省をすることで、面接スキルを高めることが可能です。

なお、面接が終わった後は、質問された内容と回答を纏めておくと、二次面接の対策の時に見返すことができ、大変便利です。

一次面接と最終面接で回答の不一致を出さないためにも、二次面接前にもしっかりと対策を立てましょう。

なぜ製薬メーカーに行きたいのか、自問自答してみよう!

私にとっては、この質問の回答を考えるのが本当に大変でした。

この質問は、CROから製薬メーカーを受ける人には対して、必ずと言って良いほど聞かれる質問です。

面接前だけではなく、製薬メーカーへに応募する意義を常に自問自答し、『なぜ製薬メーカーに行きたいか?』をよく考えてみましょう。

CROの人から見ると、製薬メーカーにある種憧れに近い感情があると思いますし、私にもありました。

それを、論理的に、かつ自分の言葉でしっかりと説明しないといけないのですが、なかなかいい言葉が見つからず、面接前に苦労したのを覚えています。

よく在りがちな言葉として、『もっと薬に深く関わりたい』というフレーズが出てくると思います。

この言葉自体本音だと思いますし、このセリフがダメだとは言いませんが、多分ほとんどの人はこのセリフを言っています。

なので、面接官に刺さらないんですよね。

理想としては、自分の実体験も交えて話をできると非常に説得力があり、面接官にも刺さると思います。

例えば、

『私は今までに〇〇という経験をして、それによっては今後はXXをしたいと考えるようになりました。それを実現するためには製薬メーカーへの転職が必要であるため、製薬メーカーへの転職活動を行っています。』

という説明ができれば、面接官の印象にも残ると思いますね。

面接官から、

『そこまで言うのなら、うちに入れてあげるよ。』と内心思わせるような、そんな回答ができると良いですね。

最後は、どのくらい製薬メーカーに行きたいと思っているかが勝負!

今までいろいろ説明してきましたが、最終的に必要なものは『製薬メーカーに入りたいという強い気持ち』です。

本当に製薬メーカーに行きたければ英語も自発的に勉強すると思いますし、しっかりと情報収集もしますよね。

製薬メーカーに転職できる人は優秀と思われがちですが、決してそんなことは無く、私も含め皆さん普通の人だと思います。

大事なことは、強い気持ちをもって転職活動をし、1度や2度不採用になったくらいで諦めないことです。

まとめ

私自身、製薬メーカーに転職するために、かなりの労力を費やしました。

念願の製薬メーカーに転職できて自分の人生は本当に良い方向に変わったと思いますし、製薬メーカーで仕事をするようになってから、経験値や知識は格段に上がったと思います。

転職活動中は、受けては落ち、受けては落ちを繰り返しており、本当に辛かったですが、それでも諦めずに転職活動を続けてきて、本当に良かったと今でも実感しています。

人生1度きりですので、悔いの無いよう全力で転職活動をやりましょう!

では!

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