CRA新卒/転職:メディサイエンスプラニング(MPI)の評判や年収について徹底解説
どうも、はるきちです。
私は以前CROでCRA、チームリーダーをしており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域の臨床開発に携わっています。
この記事では、メディサイエンスプラニング(MPI)について書いてみたいと思います。
先日、元MPIの方とお話しする機会があり、社内のことを教えて頂きましたので、詳しく深堀りしてみたいと思います。
MPIへの新卒入社、転職を検討している人は是非参考にしてみてください。
MPIってどんな会社?
社名 | 株式会社メディサイエンスプラニング MEDISCIENCE PLANNING INC. |
設立 | 1982年9月20日 |
従業員数 | 2022年4月現在 1,386名 |
本社 | 〒104-0033 東京都中央区新川二丁目27番1号 東京住友ツインビルディング東館 |
MPIは1982年に設立されたCROで、内資系CROの中では歴史があるCROの1社です。
MPIはエムスリーグループに属しており、エムスリーグループの中には
- MPI(2021年2月に、MICメディカルと合併)
- メビックス
の2社のCROが存在しています。
その他、治験関連では、SMOのノイエスもエムスリーグループの1社です。
MPIとMICメディカルの合併後の社員数は、会社HPによると1,386名(2022年4月現在)となっていますので、内資系CROの中ではシミック、EPSに次ぐ規模となります。
私がCRAとしてデビューした2000年代には社員数が200名ほどでしたので、かなり規模が拡大したね!現在では、大手内資系CROの1社と言っても過言ではないね!
MPIはエムスリーグループに入る以前は単独で上場していましたが、現在はエムスリーグループの一角となりましたので、単体では上場していません。
社内の持株会では親会社のエムスリー株を購入できるようですが、社歴が古い社員の方で以前から持ち株会に入っている人たちは、結構儲かったみたいですね。
MPIの本社は、以前はエムスリーと同じ赤坂インターシティでしたが、2022年5月に現在の東京住友ツインビルディング東館に移転しています。
本社は、JR京葉線・日比谷線「八丁堀駅」から徒歩5分、日比谷線・東西線「茅場町駅」から徒歩9分の場所にあります。
業績推移
2019年3月期~2022年3月期の決算資料にもとづき、エビデンスソリューションのセグメント売上、セグメント利益を以下の表に纏めています。
エビデンスソリューションの売上、利益には、治験君、CRO事業(MPI、メビックス)、SMO事業(ノイエス)等が含まれています。
(MPI単独の決算内容は開示されていません。)
2019年3月期~2022年3月期までの決算内容を見ると、売上は200億円前後で安定して推移しており、利益は36~59億円と少し幅があります。
2019年3月期 | 2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | |
---|---|---|---|---|
セグメント売上 (百万円) | 22,633 | 21,365 | 19,473 | 22,756 |
セグメント利益 (百万円) | 5,985 | 4,699 | 3,618 | 5,654 |
ビジネスモデル
大きく分けて、CROのビジネスモデルには2つの受託のタイプがありますが、MPIでは両方のビジネスを展開しています。
- 受託型:治験依頼者の指示のもとでCROの名刺で仕事を行う
- 派遣型:製薬メーカーにCRAを派遣する
更に、受託型には「フルアウトソース試験」と「ハイブリッド型試験」があり、MPIではどちらのモデルも受託していますが、「フルアウトソース試験」はあまり多くはないようです。
「フルアウトソース試験」では、一般的に、製薬メーカーからIQVIAやサイネオスなどのグローバルCROにほぼ全てのOperation業務を委託しています。
そのため、治験依頼者と同じような業務が経験できる良い機会ですので、チャンスがあれば積極的にチャレンジしてほしいと思います。
社風
いわゆる内資系の会社で、中途で入社する経験者CRAはそこまで多くはないようです。
新卒で入社した新人さんを育てていく文化の会社で、社歴や年齢が重んじられています。
社内では部活やクラブ活動が盛んで、アットホームな雰囲気で仕事をしたい人には向いていますね!
その一方で、ガツガツ仕事をして、がっつり稼ぎたい人は外資系CROに転職していく傾向にあるようです。
残業時間は約20時間/月ぐらいのようですので、CRAとしては標準的な働き方だと思いますが、他社CROと同様に、試験によっては多忙を極めることがあるようです。
個人的な感想ですが、一般的には経験者の中途採用が一定数いた方が社内の風通しが良くなり、ダイバーシティを受け入れるカルチャーを築くことができると思います。
MPIでのキャリアパス
MPIでは、CRAとして入社した後に、サブリーダーやプロジェクトリーダーを目指すキャリアパスが一般的で、クリニカルオペレーション以外の部署へ異動する人はほぼいないようです。
- サブリーダー(CRA経験5年以上が目安)
- プロジェクトリーダー(CRA経験7年以上が目安)
MPIでは、臨床開発二十五部ぐらいまで部署があるようで、部署数がかなり多いことが特徴です(正確な数字を覚えておらず、間違っているかもしれません。)。
MPIのCRAさんと名刺交換して、所属部署が『臨床開発二十五部』となっていたら、私なら突っ込んでしまうと思います。笑
年収
MPIの年収の目安を以下に書いていますが、CRO業界の中では標準的な金額になります。
サブリーダーとプロジェクトリーダーには、毎月手当てが付きます。
サブリーダー 550~700万+残業代
プロジェクトリーダー 800~900万
部長 1,000万前後
開発本部長 1,500万前後
内資系CROの標準的な年収ですが、サイネオスやラボコープと比べると年収に多少開きがあるね。個人的な推測としては、中途で入ってくる人が少ないため、年収レンジがあまり高くならない傾向にあるような気がします。
まとめ
MPIはアットホームな社風ということもあり、社歴が長い人が多いみたいです。
その一方で、ガツガツ仕事をしてもっと稼ぎたいと考える人や、グローバルスタディをメインで担当したいという人は、外資系CROに転職していく傾向にあるようですね。
CRO業界の平均的な年収ですので、決して年収が低い会社ではありませんが、大手外資系CROと比べると金額に多少開きがありますね。
では!
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