ブリストル マイヤーズ Clinical Trial Managerの評判や年収を徹底解説!
どうも、はるきちです。
私は以前CROでCRA、チームリーダーを担当しており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域のStudy Managerを担当しています。
今日は大手外資系製薬メーカーのBristol Myers Squibb(ブリストル マイヤーズ スクイブ)(BMS)について記事を書いてみたいと思います。
当社のStudy Managerは、Operationのモデルによって呼称が異なり、
- Clinical Trial Manager(CTM)
- Site Relationship Manager(SRM)
という2つのRoleが存在しています。
たまに求人が出ていますね。
大手外資系メーカーのStudy Manager職の中で考えると、私はBMSのCTM/SRMは非常におススメだと思います。
業務内容は他社のStudy Managerとさほど変わりが無いと思いますが、BMSは非常にホワイトだと思いますので、今日はその点をメインで書いていこうと思います。
なお、開発以外の他部署や他のRoleには当てはまらないこともあると思いますので、CTM/SRMに限定した話だと考えて頂ければと思います。
BMSとはどんな会社?
会社名 | ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 |
代表取締役社長 | ジャン=クリストフ・バルラン |
設立年月 | 1960年6月1日 |
資本金 | 113億4,000万円(2022年) |
本社 | 東京都新宿区西新宿6丁目5-1 新宿アイランドタワー |
従業員数 | 約1,741人 ※契約社員等を含む(2022年) |
売上高 | 1,353億円(2020年) |
BMSは、米国に本社を置く大手外資系製薬メーカーで、
- がん領域
- 免疫領域
- 心血管領域
- 線維症
を重点領域としています。
私にとっては、BMS=オンコロジーというイメージがあり、昔から抗がん剤の開発に力を入れている会社です。
ここ数年は、小野薬品と共同開発しているオプジーボにも力を入れてますね。
また、BMSはセルジーンを買収し、多くのパイプラインを手に入れています。
BMSのパイプラインは非常に充実しており、固形がんと血液がんがメインとなっています。
2022年4月時点では、新宿アイランドタワーに当社の日本法人の本社がありますが、2022年7月から大手町に移転することが決定しています。
移転先は、皇居に面した一丁目に新たに建設される39階建てビル「Otemachi Oneタワー」です。
新築のビルに移転できるのは良いですね!羨ましい限りです。
BMSの業績推移
当社の決算資料をもとにして、2018~2021年の売上と最終利益を表にしています。
2020年にはセルジーンを買収したことにより、売上が大幅に伸びています。
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | |
---|---|---|---|---|
売上 (Dollars in Millions) | 22,561 | 26,145 | 42,518 | 46,358 |
売上 *2022/4/1時点の1$=122円で日本円に換算 | 2兆7,524億円 | 3兆1,896億円 | 5兆1,871億円 | 5兆6,556億円 |
最終利益 (Dollars in Millions) | 4,947 | 3,460 | -8,995 | 7,014 |
また、2021年の決算に関するConference callの資料から、以下の画像を抜粋しています。
2021年の当社のグローバル全体での売上ベスト3は、
- レブラミド
- エリキュース
- オプジーボ
となっています。
エリキュースは、日本では第一三共のリクシアナに押され気味ですが、グローバルでは売上が1兆円を超えるメガブロックバスターに成長しましたね!
AnswersNewsによると、2020年12月期決算におけるBMSの売上は、グローバルで7位となっています。
以前はBMSはグローバルの売上は12~13位ぐらいでしたが、エリキュース・オプジーボの成長に加え、セルジーンを買収したことにより、大きく順位を上げています。
BMSのCTM/SRMの業務内容
CTM/SRMは、日本のStudy Managementを担当するRoleですが、担当するモデルが異なります。
CTMは社内のCRA、又はCROに対して指示を行います。
図式化すると、CTMは以下の画像のようなモデルを担当します。
上の画像はCRAが社内のみにいる場合で、下の画像はCRAが社内及びCROにいる場合を示しています。
一方、SRMはグローバルCROに対して丸投げしている試験を担当します。
日本の施設に関連するOperationのResponsibilityはCROにありますので、施設は全てCROのCRAが担当します。
SRMは、試験の進捗管理やCROのOversightがメインになります。
BMSのCTM/SRMがホワイトな理由
製薬メーカー各社と比較すると、BMSのCTM/SRMの仕事内容は珍しいものではありません。
ただし、BMSは他社のStudy Managerよりもホワイトだと思いますので、その理由を解説したいと思います。
所定労働時間
BMSは、なんと所定労働時間が7.25時間です。
私が知る範囲では、製薬メーカーの多くの会社の所定労働時間は7.5時間か7.75時間ですが、BMSでは7.25時間です。
7.75時間の会社と比べると1日あたり30分ほど労働時間が短いことになりますので、1ヵ月間で約10時間ほど労働時間が短い計算となります。
担当試験数
『労働時間が短くても、試験をたくさん担当させられて、結局のところたくさん働いているんでしょ?』と思う人もいるかもしれませんが、担当試験数も多くはありません。
担当試験数は、おおよそ以下のようになっています。
- CTM:基本的に1試験を担当。ただし、担当している試験がClose-outする場合は、Close-outと並行して新しい試験を立ち上げることがあるため、その場合は一時的に2試験を担当することがある
- SRM:約4試験ほど担当
試験のモデルの違いがありますので、CTMとSRMで担当試験数に違いがありますが、CTM 1~2試験、SRM 約4試験であれば、業務量としてはそこまで多くないと思います。
私は一時期、CTMと同じモデルで4試験担当している時期があり、ヒーヒー言いながら仕事をしていました。
BMSのCTM/SRMは担当試験数が多くは無いため、グローバルとのテレカン以外では、夕方以降に仕事をしている人はさほどいないようです。
業務量は適正で非常に良い環境ですが、人によっては『物足りない』と感じることもあるようです。
年収
CTM/SRMの年収ですが、BMSではこの両方のRoleは管理職ですので、年俸制です。
毎月の月収+年度末のボーナス(業績や評価により変動)=900万中盤ぐらい
が、最低ラインとなります。
そこに住宅手当が付きますので、おおよそ1,000万円前後が年収の最低ラインと考えてもらえればと思います。
勿論、前職の年収や経験により、それよりも上振れする可能性があります。
製薬メーカーのStudy Managerで、年収の最低ラインが1,000万円前後というのは、控えにいってもかなり高いと思います。
Study Managerが一般職の会社もあり、その場合は
700万円(固定)+100万円(残業代)=800万円ぐらい
が最低ラインになるのかなと思います。
そう考えると、BMSのCTM/SRMの待遇はかなり良いと言えます。
大変失礼ながら、BMSは年収が安いという話をよく聞きます。部署やRoleにより年収のレベル感は多少違うと思いますが、CTM/SRMに関しては、他社よりもかなり待遇が良いと思います。
CTM/SRMの面接
CTMとSRMは、BMSの組織の中では部署が異なるため、面接官も異なります。
SRMについては情報を持ち合わせておりませんが、CTMについては一部英語の面接があります。
外国人と英語の面接を行うわけではなく、日本人の面接官との面接の最後に、5分程度の英語のやり取りがあるようです。
BMSに限らず、他メーカーにおいても、Study Managerの採用面接では英語の面接が設定されている会社が多くあります。
英語力の向上は日ごろの継続無くして達成できませんので、英語の学習を継続しましょう!
まとめ
今日は、BMSの
- Clinical Trial Manager(CTM)
- Site Relationship Manager(SRM)
について見てきました。
ご存知のとおり、BMSはパイプラインが豊富ですし、その中でも固形がん・血液がんのパイプラインは非常に充実しています。
業界全体的に、パイプラインが充実している会社は一人あたりの業務量が多く、結果として激務になっている会社が多い印象を受けますが、BMSのCTM/SRMは以下の理由により非常におススメです。
- 所定労働時間が短い
- 担当試験数が少ない
- 年収が高い
BMSのCTM/SRMの年収の下限が1,000万前後です。そのため、現職でなかなか年収が上がらないStudy Managerも、大幅に年収を上げることができます。それに加え、業務量を大幅に減らせる可能性があります。
ただし、業務量がやや少ない印象を受けますので、もっとガツガツ仕事をしたい人にとっては物足りないかもしれません。
本業はそこそこにして、副業や本業以外に力を入れていきたい人にとっては、良い環境だと思います。
現時点で、大手製薬メーカーのStudy Managerに応募するのであれば、個人的にはBMSが一番おススメですね!
BMSのCTM/SRMの求人は、たまに定期的に出ています。
以下の5社であればどこのエージェントからでも応募可能だと思いますので、興味がある方は是非登録してみてください。
では!
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