CRAの将来のキャリアパスを考えてみる(製薬メーカー・CRO)

2022年3月1日

どうも、はるきちです。

今日はCRAのキャリアパスについて考えてみたいと思います。

CRAというRoleは、臨床開発の世界に入る時のきっかけという位置づけとなりますので、定年までCRAをやりたいと思っている人はあまり多くはないと思います。

今日は、CRAのキャリアパスとして、どのようなRoleがあるかを見ていきたいと思います。

入社したばかりの頃は、どのようなRoleがあるのかもわからないと思いますが、今後のキャリアの参考にしてもらえればと思います。

製薬メーカーとCROではキャリアパスが異なる

製薬メーカーとCROでは、社内でのキャリアパスが異なります。

一般的には製薬メーカーの方がキャリアパスが多彩であり、ここが製薬メーカーの一番の醍醐味だと言えます。

以下の表が、社内及び社外でのキャリアパスの一般的な実現の可能性です。

製薬メーカーとCROではその後のキャリアパスが異なることに加え、同じ名前のRoleの名前を担当したとしても、実際の仕事の内容が異なります。

例えば、私が担当しているStudy ManagerはClinical Operationの責任者ですが、同じOperationの責任者でも製薬メーカーとCROでは業務内容が異なります。

         製薬メーカー内の
社内異動     
CRO内の社内異動 転職       
Study Manager
Line Manager×
Clinical Scientist××
薬事×
MSL×
Project Manager××
  • 〇:実現可能
  • △:実現可能ではあるが、可能性が高くない
  • ×:実現ほぼ不可能、又は不可能
はるきち

実現の可能性は極めて低いですが、CROのSr. CRAから大手製薬メーカーのClinical Scientistに転職した人が知り合いにいます。そのため、上記の表で「×」になっていたとしても、可能性がゼロではありません。

Study Manager

CRAのキャリパスの中で、王道中の王道だと思います。

会社によっては、CPM(Clinical Project Manager)と言ったり、CL(Clinical Lead)又はCTL(Clinical Team Lead)と言ったりします。

呼び方こそ違えど、業務内容はClinical Operationの責任者で、治験の実行責任者です。

承認申請までいかに早く治験を終了させ、かつ正確なデータをdeliverできるかがポイントとなります。

責任も重く、うまく行かないことも多々ありますが仕事内容は実に面白いと思います。

CROにもStudy managerがおりますが、製薬メーカーとCROでは業務内容が異なります。

製薬メーカーのStudy Managerは他部署との関りも含め、まさにStudyをManagementします。

その一方でCROのStudy Managerは、その試験の施設関連及びモニタリング関連を管理しておりますので、製薬メーカーのLead CRAと業務内容が近いと言えます。

経験値としても当然製薬メーカーの方が上ですし、市場価値も製薬メーカーのStudy Managerの方が高くなります。

Line Manager

CRAのキャリアパスの中で、Line Managerも王道の一つだと思います。

Line ManagerはCRAの直属の上長にあたり、CRAの指導、評価、交通費の精算、勤怠管理などを行い、一般的にはStudyには関りが薄いRoleです。

正直申し上げると、私はLine Managerには全く興味が無いのですが、Line ManagerになりたいというCRAは比較的多いと思います。

バリバリ仕事をやっていきたい人がやるというよりは、どちらかというと人の成長を真剣に考えられる人や、人の成長を楽しめる人がこのRoleには合っていると思います。

Clinical Scientist

このRoleは臨床開発の中では花形Roleの一つで、希望している人は非常に多いです。

会社によって多少業務内容が異なりますが、一般的にProtocol作成、開発戦略の立案、PMDA相談、承認申請などが挙げられます。

以前は、Study ManagerとClinical Scientistを同じ人が担当していましたが、ここ最近の流れとしては、ほとんどの会社でStudy ManagerとClinical Scientistを分けています。

Clinical Scientistを担当している人は知識量が多く、優秀な人が多い印象です。

ほとんどの会社では、このRoleは中途採用、又は社内公募で賄っていますが、ごく少数新卒を採用している会社もあります。

薬事

薬事の中には、開発薬事やCMC薬事など、様々なRoleがありますが、薬事職は全般的に花形Roleの一つであり、息が長いRoleとして知られています。
(2022年時点では食いっぱぐれをしずらいRoleと言われています。)

臨床開発を経験した後に薬事を経験すると、物も見え方が変わり、視野も広がると思います。

臨床開発と薬事の両方の経験があれば市場価値も高く、転職をする際に困ることは基本的に無いと思います。

はるきち

以前CRA(CRO含む)の経験があり、若手であれば応募可能という大手外資系製薬メーカーの薬事の求人を見たことがあります。製薬メーカーの薬事の求人は基本的に経験者のみ応募可能ですので、薬事に興味がある人で、そのようなお宝求人に出会った人は、迷わず応募した方がいいですね!

Medical Science Liaison(MSL)

MSLもCRAからのキャリアパスの一つと言えます。

実際に、弊社でもMSLとしてメディカルに異動したCRAが数名います。

ここ最近はWeb面会が主流となっていますが、MSLは元来、とても出張が多いRoleです。

その点が私にとっては最大のネックですが、出張好きな方に向いているRoleだと思います。

MSLの出張は医師との面会がメインとなりますので、1回の訪問の面会時間は30分~1時間ほどとなります。

あと、知識で勝負するPositionですので、論文を読んだり学会に参加したりと、知識を付けるために使う時間はCRAよりも圧倒的に多くなります。

はるきち

コロナ前は、MSLは週3~4回ぐらい外勤している人が多かったです。CRAよりも外勤頻度は少し高いと思います。

Project Manager(PM)

CRAから直接PMになれる会社はほぼ無いと思いますが、将来的なキャリアパスとしてPMも候補の一つに上がると思います。

PMはそのProject全体を俯瞰して横串を通す役割を持っています。

ただ、PM自体が特別何かをやっているわけではありませんので、面白みに欠けると考えている人も多いようです。

そのCompoundに関わる全体像を見ることができるため非常に面白いRoleだと思いますし、私は将来的なキャリアパスの候補の一つと考えています。

まとめ

私は10年程前にCROのCRAからスタートし、その時に製薬メーカーのStudy Managerをキャリアパスのゴールに設定致しました。

違うRoleにチャレンジする際は、需要と供給の問題で、そのPositionが空いていないと担当することができません。

そのためには、日頃から『Be prepare』だと思います。

時間はかかるかもしれませんが、その目標に向かって日々準備をしておくことが非常に重要です。

また、仕事をする上では、私は以下の基準をもとに自分のRoleを考えています。

-自分の興味があるRoleを担当する。
-将来潰しが利くRoleを担当する。
-10年後の自分をイメージしながら、仕事をする。

上記の基準で考えると、Line Managerは10年後の自分に自信が持てないため、私は担当するべきではないと考えています。

あと、CROから製薬メーカーに転職して感じることは、『製薬メーカーにはたくさんのRoleがある』ということです。

CROにいる時は、『Study Managerになりたいか?Line Managerになりたいか?』の2択しかありませんでしたが、製薬メーカーではそのようなことはありません。

将来のキャリアパスや市場価値を考慮しても、できれば製薬メーカーで仕事をした方が良いと思います。

では!

Follow me!