CRA新卒/転職:CRAの年収について徹底解説(製薬メーカー、CRO)
どうも、はるきちです。
今日はCRAの年収について考えていきたいと思います。
CRAは職種別で見た場合に、製薬メーカー内では中の上くらいに当たるイメージで、MRより年収は劣ります。
CRAと言っても製薬メーカーとCROで年収のレンジも違いますし、また同じ製薬メーカー内でも会社によって年収が違います。
ネット上ではMRさんの年収に関する話は結構出ていますが、絶対数がMRよりも格段に少ないCRAの年収についてはネット上でも情報が限られていますよね。
そんなわけで、今日は製薬メーカー・CROのそれぞれの年収について考察したいと思います。
製薬メーカー CRAの年収
まず、製薬メーカーのCRAの年収ですが、Answersから引用した画像を以下に貼付しています。
この年収は大手・中小・外資・内資を含めた数字の平均ですので、 大手だけに限って言えばもっと年収はいいと思いますし、中小だけに限って言えばこれよりも年収は落ちると思います。
世間一般から見ると製薬メーカーは年収がいい業種にあたります。
私がCROに在籍している時は、
「大手製薬メーカーではびっくりするような年収が提示され、びっくりするような福利厚生がある」
と思っていましたし、私の周りでもそのように思っている人が結構多いのです。
ただ、実際はそこまでびっくりするような年収は提示されていないと思います。
勿論、年収が低いわけではありませんが、例えば40歳のStudy Managerで1,000万前後くらいではないでしょうか。
大手製薬メーカーの中でも、CRAで年収が1,000万を超える会社はおそらく無く、Senior CRAクラスで800万前後+残業代というイメージです。
私は、外資系製薬メーカーでStudy Managerをしていますが、残念ながらびっくりするような年収は貰っていません。おそらくSyneosやLabcorpのLeaderの方が、私よりも年収が高いと思います。
※Answersより
製薬メーカー内ではメガファーマが年収が高いと思われがちですが、メガファーマよりも中小規模の外資系製薬メーカーの方が年収は高いです。
買収されてしまいましたが、アレクシオンやセルジーンは破格の年収が提示されますし、それに加えてRSUもありますので、かなり高年収だと言えます。
ただし、年収が高い中小規模の外資系製薬メーカーでは基本的に社内にCRAはおりませんので、臨床開発の職種で入社するのであれば、CRA以外でのRoleで入社する必要があります。
・アムジェン
・ギリアド
・アレクシオン
・セルジーン
ギリアドやセルジーンは日本に来たばかりの頃はとても年収が高かったようで、その時に勇気を振り絞って転職した人はかなり貰っているという話をよく聞きます。
ここ最近のギリアドやセルジーンは他メーカーと比べるとまだまだ年収が高いとは思いますが、最近は以前ほどの高給は提示していないようです。
上記に記載した会社よりも更に規模が小さいインスメッドやジェンマブなど、ここ数年で日本に進出してきた米系バイオベンチャーもかなり年収が高いようですし、加えてRSUも付与されるようです。
CRO CRAの年収
CROのCRAの年収を以下画像に示ししております。
こちらも製薬メーカー同様、大手・中小・外資・内資を含めた数字の平均で、 Answersによる調査結果をもとに作成されています。
やはり、全体的な傾向としては製薬メーカーよりは劣ると思いますし、CROのほとんどの会社では、住宅手当や確定拠出年金など充実した福利厚生がありません。
一方で大手製薬メーカーは複利厚生が充実しておりますので、実際は額面の金額以上の差があると思われます。
※Answersより
CROは業界内での転職者が多く、年収を上げるために転職する人がかなり多いです。
転職していった知り合いや転職エージェントの話を総合すると、大手外資系・内資系CROの年収の序列はおおよそ以下の通りとなります。
※上記は各社のCRAの年収についての順位付けとなります。CRA以外のRoleでは順番が前後する可能性があります。
SyneosとLabcorpはかなり高給で、CRAでも1,000万以上を狙えますので、大手製薬メーカー以上の年収だと思われます。
一時期大量に募集していて、私が在籍していた前職のCROからもかなりの人数のCRAがSyneosとLabcorpに転職して行きました。
LabcorpはSenior CRAで最低年収が約840万+残業代ですので、1,000万を十分狙えると思います。
また、 InventiveとINCが合併してできたSyneosもLabcorpと同等程度の年収を提示しています。
それに比べて、以前は業界内でダントツ高給と評判だったIQVIAは、ここ最近は以前ほど高年収は提示しておりません。
IQVIAからも、かなりの数のCRAやStudy ManagerがSyneosやLabcorpに転職していますので、2022年時点ではこの2社がCRO業界内では一番年収が高い会社だと言えると思います。
また、内資系CROの中ではダントツでリニカルが一番の高年収です。
リニカルは元藤沢薬品の方々が設立したCROで、社員に対して製薬会社と同等の報酬を還元することを目標にしているそうです。
それ以外の内資系CROははどこのあまり変わりがなく、シミック、EPS、メディサイエンス・プラニングはCROの標準的な金額提示で、チームリーダーで800万前後、部長で1,000万前後となります。
CRO・製薬メーカーどちらにも言えますが、実力主義の会社がほとんであり、年功序列の会社はほとんどありません。そのため、仕事で結果を出してPromotionされないと、なかなか年収が上がりません。
まとめ
今日は製薬メーカー、CROの年収を考えてみましたが、製薬メーカーであっても、CROでもあっても、会社により年収に大きな差があり、製薬メーカー・CROとも一概には判断できません。
製薬メーカーも業界内で年収の高い会社・低い会社がありますし、CROも同様ですので、転職する際は企業リサーチをしっかりとやって、良い転職をしましょう!
では!
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