AMGEN(アムジェン)の年収やパイプラインについて徹底解説
どうも、はるきちです。
私は以前CROでCRA、チームリーダーを担当しており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域を担当しています。
今日は外資製薬メーカーのAMGEN(アムジェン)について、ご紹介したいと思います。
アムジェンには多くの魅力がありますが、私が考える当社の魅力は以下4点だと思っています。
- 業績がやや右肩上がり、高い営業利益率
- 豊富なパイプライン
- フルリモート・全国どこに住んでもOK
- 高年収
当社では新卒採用は行っておらず、採用は中途採用のみとなります。
また、社内にCRAは置いておらず、モニタリングは全て某大手外資系CROにアウトソースしています。
2022年には、アムジェンの組織体制の変更があり、Local Trial Managerが社内に設置され、昨年求人が出ていましたね。
CROのリーダークラスの応募も可能でしたので、CROから転職していった人もいるのではないでしょうか。
定期的に求人が出ていますので、当社への転職をご検討中の人や興味がある人は、是非ご一読ください。
アムジェンとは
会社名 | アムジェン株式会社(Amgen K.K.) |
本社 | 東京都港区赤坂九丁目7番1号ミッドタウン・タワー |
代表電話 | 03-5293-9900 |
設立 | 2020年 |
従業員数 | 約700名(2022年1月現在) |
主な事業内容 | 医薬品の研究、開発、製造、販売および輸入 |
アムジェンは、アメリカに本社を大手外資系製薬メーカーです。
アムジェンでは、
- 循環器疾患
- がん
- 骨疾患
- 神経疾患
- 腎疾患
- 炎症性疾患
の6つの疾患領域を重点に置いています。
アムジェンは、2008年に日本法人を武田薬品に売却し、日本から一度撤退しています。
5年後の2013年に、アステラス製薬と合弁会社「アステラス・アムジェン・バイオファーマ」を設立し、日本市場に再参入しています。
2020年には、アステラス製薬が保有する「アステラス・アムジェン・バイオファーマ」の株式を米アムジェンが買い取り、社名を現在の「アムジェン株式会社」に変更しています。
当社の日本法人の本社は、六本木にあるミッドタウン・タワーに入っています。
2008年にアムジェン日本法人を武田薬品が買収し、武田バイオ開発センターになりました。2014年に、武田バイオ開発センターの事業は武田薬品に譲渡され、武田バイオ開発センターは解散しています。
業績推移
2019~2022年の決算資料に基づき、当社の売上、営業利益、営業利益率、純利益を以下の表に纏めています。
本業の儲けを表す営業利益率が、例年高水準であることより、かなり儲かっていることがわかります。
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
---|---|---|---|---|
売上(million $) | 23,362 | 25,424 | 25,979 | 26,323 |
売上 *2023/1/31時点の1$=130円で日本円に換算 | 3兆370億円 | 3兆1,512億円 | 3兆3,772億円 | 3兆4,219億円 |
営業利益 (million $) | 9,674 | 9,139 | 7,639 | 9,596 |
営業利益率 | 41.4% | 35.9% | 29.4% | 36.4% |
純利益 (million $) | 7,842 | 7,264 | 5,893 | 6,552 |
2022年の決算資料によると、グローバル全体の売上ベスト3は、
- プラリア(骨粗鬆症薬、関節リウマチに伴う骨びらんの抑制)
- オテズラ(尋常性乾癬、関節局所性乾癬、ベーチェット病による口腔潰瘍)
- ランマーク(多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による本病変、骨巨細胞腫)
となっています。
2022年の売上が2位だったオテズラは、セルジーンがブリストル・マイヤーズに買収される際にアムジェンが手に入れた薬剤で、2022年にグローバル全体で$2,288 millionを売り上げています。
パイプライン
2022/4/1現在の、当社のパイプラインは以下の通りです。
オンコロジーがパイプラインのメインなのかなと思っていましたが、オンコロジーだけではなく、その他の領域の開発品も多いことがわかります。
以下の中で個人的に注目しているのが、2022年に承認された初のKRAS阻害剤ソトラシブですね。
KRAS阻害剤は開発が難しいと言われてきましたが、世界で初めて承認されており、日本においても2Lの非小細胞肺癌で適応を取っています。
働き方
アムジェンの働き方で一番良い点は、フルリモートかつ日本全国どこに住んでもOKという点ですね。
所属オフィスは東京本社で、住まいは京都や神戸という人が実際にいるようです。
製薬メーカーの開発は、東京・大阪にオフィスを置いているケースが多いので、ご家族の都合などで遠方に引っ越さないといけない人には、とても良い制度ですね。
それに加えて、他メーカーの中で昨年から出社を強制する会社がボチボチ出てきていますので、それに対して不満を持っている人にはホントにおススメできる制度だと思います。
年収
当社の年収は、メガファーマに比べるとやや高い水準にあり、マネージャークラスで年収 1,000~1,300万円ぐらいの水準は狙えると思います(前職の年収や経験による)。
それに加えて、当社の退職金(退職金+確定拠出年金)の水準は非常に高く、業界トップクラスの水準です。
日本に再参入した際にアステラス製薬と一緒に合弁会社を設立した関係上、福利厚生の水準がアステラスに非常に近いようで、退職金も他メーカーより高めに設定されているようです。
また、残念ながらRSUは付与されませんので、RSUがある会社への転職を希望する場合は、以下の記事をご覧ください。
求められる英語力
実務で英語を高頻度で使いますし、Globalとのテレカンも定期的にありますので、高い英語力が求められます。
アムジェンに限らず製薬メーカー全般に共通して言えますが、Study ManagerやClinical Scientistクラスの求人ではTOEIC 800点前後が求められています。
実際に、TOEICで800点無くても問題ありませんが、要はGlobalとのテレカンでしっかりとコミュニケーションが取れるだけの英語力が求められますので、日ごろから英語の学習を継続しましょう。
まとめ
この記事ではアムジェンについて書いてみました。
アムジェンの魅力は、大きく分けると以下の4点になります。
- 業績がやや右肩上がり、高い営業利益率
- 豊富なパイプライン
- フルリモート・全国どこに住んでもOK
- 高年収
アムジェンの求人は定期的に出ていますので、当社に興味がある人は、転職エージェントに登録して積極的に情報を取ってみてください。
では!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません