こんなはずじゃなかった…製薬メーカーからCROに転職して、後悔した理由3選!
どうも、はるきちです。
先日は、せっかくCROから製薬メーカーに転職したのに、転職したことを後悔した理由3選についてブログに書きました。
今日はその逆で、製薬メーカーからCROに転職して後悔した理由3選を見てみたいと思います。
製薬メーカーとCROの違いについて
まず、製薬メーカーとCROの違いについてですが、製薬メーカーは医薬品産業に属し、CROはサービス業です。
製薬メーカーは、医薬品の臨床開発の業務の全部または一部をCROに委託する関係にあり、一般的には製薬メーカーは指示・命令する側であり、CROは指示・命令を受ける側になります。
製薬メーカーとCROの違いは以下のブログに纏めていますので、併せてご覧ください。
製薬メーカーからCROに転職成功!だけど、実際に働いてみて後悔した理由3選
ハードワークになり、ワークライフバランスが劇的に悪化した
Aさんは大手外資系製薬メーカーから大手外資系CROに転職されたんですね。どうしてCROに転職されたのですか?
前職の製薬メーカー時代にはStudy Managerをやっていました。前職時代はかなりのハードワークでしたし、残業時間も多く激務でした。体力的にも激務には耐えられなくなってきたと感じることが多くなり、今年50歳になったため、もう少し業務量の面で楽な環境で仕事をしたいと考えて、CROに転職しました。
なるほど。実際にCROで仕事をしてみて、どうですか?
CROの皆さんがこんなに働いていたなんて知りませんでした。前職時代よりも明らかに今の方がハードワークになりました。CROの方が楽だと今までは思っていましたが、そんなことは無かったようです。
そうですね。私もCRO時代はかなりハードワークでした。ですので、製薬メーカーとCROでは、業務量は一概には比べられないですね。
転職して、そのことが理解できました。この状況では体が持ちませんので、今は製薬メーカーに戻るための転職活動をしています。ですが、短期での再転職に加え、年齢的な要素も加わり、転職活動はなかなかうまく行っていません。
今までずっと製薬メーカーでキャリアを築いてきた人が陥りがちな勘違いで、『CROは仕事が楽』と思っている人が一定数いると思います。
業務量の観点で言えば、CROの方が楽ということは一概には言えず、現に私も現職の製薬メーカーよりCRO時代の方が激務でした。
そのため、転職先のCROや担当する試験によっては業務量が多くなる場合があることを、しっかりと理解して転職しましょう。
依頼者からの高圧的な態度にストレスを感じる
Bさんは大手外資系製薬メーカーから大手外資系CROに転職されたんですね
はい、そうです。私は新卒で内資系製薬メーカーに入社し、その後前職の大手外資系製薬メーカーに転職しました。私は今50代前半なのですが、今回の転職で初めてCROでの業務を経験しました。
どうしてCROに転職されたのですか?
今まで製薬メーカーのみのキャリアでしたので、定年前にCROで仕事をして、今までの経験を少しでも還元できたらと考えて、CROに移りました。
実際に業務をしてみて、いかがですか?
今は3試験でチームリーダーをしているのですが、中には高圧的な依頼者の人がいて、強く命令されることに対してストレスを感じています。
凄く分かります。私もCRO時代にチームリーダーをしていた時に、高圧的な依頼者の人は苦手でした。一定数、そういう人がいるんですよね。
はい、そうですね。しかも、その人は私が前職時代に一緒に仕事をしたことがあるのですが、当時その人はCROでCRAをしていました。その後、その人はCRO→製薬メーカーに転職し、私が製薬メーカー→CROに転職したことにより、久々に一緒に仕事をすることになったのですが、以前よりも態度が大きくなった気がします。
それは凄い偶然ですね。臨床開発の世界は本当に狭いですね。
CROからすると、依頼者はお客さんになりますので、多少は依頼者の顔色を見て仕事をせざるを得ない部分があると思います。
依頼者の中には、高圧的な人も一定数いますので、私がCROで仕事をしている時もストレスを感じていたことがありました。
CROに転職する際は、高圧的な態度の人ともうまく距離感を取って仕事をしていかなければいけないことを覚悟しておいた方が良いと思います。
担当の試験が変わる度に依頼者のSOPやルールを覚え直す必要があり、ストレスを感じる
Cさんは、内資系製薬メーカーから大手内資系CROへの転職ですね。
はい、そうです。私は新卒で前職の内資系製薬メーカーに入社し、ずっとその1社で仕事をしてきました。年齢が50歳になったことを機会に、CROに転職しました。
なんでCROに転職されたのですか?
年収をもう少し上げたいと考えて転職活動をしました。当初は別の製薬メーカーへの転職を目指していたのですが、年齢がネックになり製薬メーカーは全て落ちました。そこで、CROへの転職も視野に入れて転職活動をしたところ、現職のCROから良いオファーを頂くことができ、転職することにしました。
実際に業務をしてみて、いかがですか?
今までは、自社のSOPやルールを覚えておけば良かったのですが、CROで仕事をすると、当然担当する依頼者が変わります。そうなると、その都度SOPやルールを覚え直す必要があります。これが意外と大変な作業で、正直億劫に感じています。
確かにそうですね。私もその作業が地味に億劫だったと記憶しております。
今回の転職で年収が上がったことは良かったのですが、トータルで考えるとハッピーな転職かが分からなくなりました。
CROは依頼者から仕事を受託しますので、担当する依頼者や試験が変われば、当然その会社のSOPやルールを覚え直す必要があります。
これが地味に大変な作業なのですが、初めてCROに行った人からすると、余計に大変に感じるようです。
なお、試験を受託するモデルにもよりますが、大手外資系CROではグローバルレベルでモニタリングを受託することが往々にしてあります。
その場合は日本の依頼者からではなく、CROのグローバルのリーダーからCROの日本法人に指示がきますし、主としてCROのSOPやルールを使うことになります。
そのため、大手外資系CROで上記のモデルの試験を担当することができれば、依頼者が変わる度にSOPやルールを覚え直す量が比較的少なくて済みます。
まとめ
今回は製薬メーカーからCROに転職して後悔した理由3選をご紹介しました。
私がCROにいた時も、製薬メーカー転職してくる人が一定数いましたが、全体的な傾向として、今までの製薬メーカーのみでキャリアを築いてきた人は、入社後にギャップを感じる人が多いような印象を受けます。
-依頼者からの高圧的な態度にストレスを感じる
-担当の試験が変わる度に依頼者のSOPやルールを覚え直す必要があり、ストレスを感じる
私が知る範囲では、製薬メーカーからCROに来る人の多くは比較的ベテランの方という印象がありますが、中には20代や30代前半の人もいます。
人により転職理由は様々ですが、前職が中小内資系製薬メーカーでGlobal Studyを経験できないため、大手外資系CROに転職したという人にも数名お会いしたことがあります。
全体的な傾向としては、やはりポジティブな理由でCROに転職した人は、転職後の満足度も高く、良い経験を積めていると感じ人が多いと思います。
では!
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