Vertexの日本上陸はいつ??パイプラインや年収について徹底解説

2023年2月12日

どうも、はるきちです。

私は以前CROでCRA、チームリーダーをしており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域の臨床開発に携わっています。

今日は、Vertex Pharmaceuticals(バーテックス)について記事を書いてみたいと思います。

前々から当社にはかなり興味があったのですが、Twitter上で@samuraimedicalさんの以下のツイートを見て、

「そろそろ、日本上陸もあり得るか~~!?」と感じましたので、企業分析をしてみました。

Vertexが日本に上陸したら、ビッグニュースになること間違いなしですね!

当社に応募する人はかなり多いと思いますので、興味がある人は是非参考にしてもらえればと思います。

Vertex Pharmaceuticalsとは

会社名 Vertex Pharmaceuticals
本社所在地      50 Northern Avenue Boston, Mass. 02210 United States
オフィス所在地●北米:アメリカ、カナダ
●ヨーロッパ:ギリシャ、ベルギー、アイルランド、オランダ、ポルトガル、イギリス、スペイン、ドイツ、フランス、チェコ、イタリア、スウェーデン、オーストリア、ポーランド、スイス
●アジア:オーストラリア
●南米:ブラジル

Vertex Pharmaceuticalsは、アメリカのボストンに本社を置く外資系製薬メーカーです。

当社には以下の4つ製品があり、全てCystic Fibrosis(嚢胞性線維症)領域の薬剤です。

  • TRIKAFTA/KAFTRIO
  • SYMDEKO/SYMKEVI
  • ORKAMBI
  • KALYDECO

嚢胞性線維症はあまり聞きなれない疾患ですが、日本では難病指定されています。

1.「嚢胞性線維症」とはどのような病気ですか

全身の粘膜の塩化物イオン(用語解説参照)の輸送能力が遺伝的に弱いため、生まれて間もない頃から、気管支、消化管、膵管(用語解説参照)などが粘り気の強い分泌液で詰まりやすくなり、多様な症状を表す病気です(図)。ほぼ全ての患者さんが肺炎や気管支炎を繰り返します。細い気管支に粘り気の強い痰が溜まり、細菌が感染しやすく、感染すると治りにくいため、 炎症 が続いて徐々に肺の組織が壊れていきます。多くの患者さんでは、膵臓から消化 酵素 が分泌されなくなり消化不良になります。粘り気の強い分泌液で膵管(用語解説参照)が詰まり、膵臓が働けなくなって小さくなるからです。また、汗に含まれる塩化ナトリウムの濃度が高くなるのが特徴で、汗試験はこの病気を診断するために最も重要な検査です。

難病情報センター HP (https://www.nanbyou.or.jp/entry/4531)

2.この病気の患者さんはどのくらいいるのですか

2022年8月現在で、登録制度事務局(名古屋大学健康栄養医学研究室)では、全国の46人の患者さんを把握しています。日本では、出生約60万人に1人という稀な病気です。現在把握されている患者さんは重症の患者さんが多いので、診断されていない軽症の患者さんがもっと多くいる可能性があります。

この病気はアジアでは稀ですが、ヨーロッパ人種では出生約3,000人に1人が発症する頻度の高い病気です。日本でも国際結婚で生まれた子供さんでは頻度が高いと予想されます。

難病情報センター HP (https://www.nanbyou.or.jp/entry/4531)

その中でTRIKAFTA/KAFTRIOは、嚢胞性線維症に対して初めてFDAで承認された3剤併用療法で、初回のNDAでは「CFTR遺伝子に1つ以上のF508del変異を有する12歳以上の患者」を対象として、2019年11月にFDAから承認を取得しています。

業績推移

2019~2022年の決算資料に基づき、当社の製品売上、営業利益、営業利益率、最終利益を以下の表に纏めています。

2019年2020年2021年2022年
製品売上($ in million)4,0006,2007,5708,930
製品売上
*2023/2/11時点の1$=131円で日本円に換算
5,240億円8,122億円9,916億円1兆1,698億円
営業利益
($ in million)
1,7903,4903,2304,790
営業利益率(%)44.756.242.653.6
最終利益1,3902,7202,5103,860
はるきち

売上、営業利益及び最終利益が全て右肩上がりですね!それに加えて、本業の儲けを表す営業利益率が驚異の40~50%台です。かなり儲かってますね!

当社が保有している4製品の2022年の売上は、以下の通りです。

全体の売上が$8,930 millionですので、全体の売上の約86%をTRIKAFTA/KAFTRIOでまかなっています。

  • TRIKAFTA/KAFTRIO:$7,687 million
  • SYMDEKO/SYMKEVI:$180 million
  • ORKAMBI:$511 million
  • KALYDECO:$553 million
はるきち

Clinical Trial. govで確認したところ、2023/2/11時点でTRIKAFTA/KAFTRIOは日本では治験が実施されていないようです。

パイプライン

以下の画像は、2023/2/7に発表された決算説明のPresentation資料からの抜粋です。

現在、開発中の領域は以下の7つとなり、オンコロジー領域の開発は行っていないようです。

  • Cystic Fibrosis(嚢胞性線維症)
  • Sickle Cell Disease(鎌状赤血球症)
  • Beta Thalassemia(ベータサラセミア)
  • Pain(疼痛)
  • APOL1-Mediated Kidney Disease(APOL1 介在性腎臓病)
  • Type 1 Diabetes(1型糖尿病)
  • Alpha-1 Antitrypsin Deficiency(α1-アンチトリプシン欠乏症)


各職種でオンコロジーをやっている人は領域が変わってしまいますので、Vertexへの転職を狙う人は、その点を理解して準備をする必要がありますね。

年収

日本にまだ上陸していないため、日本での年収は未知数ですが、他の外資系バイオベンチャーを見る限りでは、当社の年収もかなり高くなるものと思います。

以下の画像は@ogichanshinchanさんから頂いたのですが、glassdoorに掲載されているVertexと他の外資系製薬メーカーのManager職(アメリカ)の年収を比べた画像です。

当社を赤枠で囲っていますが、アメリカのManagerでAvarage Total Payが$130K/yearですので、1$=131円で日本円に換算すると、年収は約1,700万円となります。

日本では、外資系バイオベンチャーとメガファーマで年収に大きな開きがありますが、アメリカではご覧の通り、さほど開きがないようですね。

あと、他の外資系バイオベンチャーの中にはRSUを支給している会社が多くありますので、Vertexが日本に上陸した暁には、おそらくRSUが出るものと期待しています。

求められる英語力

医薬品開発の仕事では、英語を高頻度で使いますし、Globalとのテレカンも定期的にありますので、高い英語力が求められます。

これは、製薬メーカー全般に共通して言えますが、Study ManagerやClinical Scientistの求人ではTOEIC 800点前後が求められています。

実際に、TOEICで800点無くても問題ありませんが、要はGlobalとのテレカンでしっかりとコミュニケーションが取れるだけの英語力が求められますので、日ごろから英語の学習を継続しましょう。

まとめ

今回は、Vertex Pharmaceuticals(バーテックス)について記事を書いてみました。

今日の考察を纏めると、Vertexは

  • 業績が右肩上がり
  • パイプライン豊富
  • 高年収(おそらくRSUも付与)

となります。

Vertexが日本に来るとなると、本当にビッグニュースだと思いますし、立ち上げの求人はかなりの高倍率になるのではないでしょうか。

日本にいつ上陸するかわかりませんが、気になる人は事前に外資系に強いエージェントに登録して、情報を取りに行ってみてください。

では!

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