マネージャー必見!チーム力を向上させる『承認力』!

2022年2月13日

どうも、はるきちです。

少し古い本にはなりますが、今日は『部下を育てる[承認力]を身につける本』を紹介したいと思います。

この本は、今から7,8年前に私が初めて後輩CRAのメンターを任された際に購入した本でして、指導方法などを学んだ1冊です。

私は今はメンターはやっておらず、部下も持っておりませんが、Study Managerという職責上、CRAを指導することは日常茶飯事です。

ここ最近、仕事が落ち着き、自分の時間が多少できたこともあり、昔読んだ本を引っ張り出して読んでいます。

部下を持っていない人でも、指導や教育に関わる立場の人であれば読む価値がありますので、是非読んでほしい1冊です。

この本のコンセプト

この本のコンセプトは、本のタイトル通り、部下やメンバーを[承認]することにより、彼らのパフォーマンスを最大化し、その結果チームとしてのパフォーマンスを向上させることを目指した本です。

従来型の日本の部下指導や教育は、厳しく雁字搦めにして、ミスを起こさせない環境を作ることが良しとされていた風潮があります。

私も、今までそのようなタイプの上司が多かったこともあり、自分自身もそのように考える傾向が多少あるのも事実です。

自分自身が雁字搦めにされた時に、仕事が面白かったかというと、その上司に怒られないようにいつも気をつけていた記憶しかありません。

そのような思考回路に陥ってしまうと、チームのために何かをやろうというマインドではなく、ミスを無くし怒られないようにすることだけを考えるようになります。

そのような思考回路では良い仕事ができるはずもありません。

ですので、部下やメンバー認めて上げ、それぞれの承認欲求を満たしてあげる必要があります。

人間は承認欲求が満たされると更に頑張ろうとモチベーションが上がるようにできていますので、チームメンバーをモチベートするためには承認欲求を満たしてあげることが一番効果的であると言えます。

チームメンバー全員のモチベーションが上がればチームとしても結果を残すことができるようになり、そのチームを統括しているManagerや上司の評価も上がります。

部下やチームメンバーが思うように動かない原因は、あなたにもあるかもしれない

私がCRAの時に、社内で怖くて有名な上司に仕えたことがあります。

その人が社内にいるとCRAは皆静かに仕事をし、その人が外勤の日は皆伸び伸びと社内で仕事をしていました。

今考えても本当に怖かったと思いますし、皆その人の顔色を見ながらビクビクと仕事をしていました。

そのような関係になってしまうとチームとして良い結果を出せるはずもなく、チームとしてはボロボロの評価でした。

その当時の依頼者からも、かなり辛口の評価を付けられていましたことを覚えています。

では、なぜチームの評価が悪かったかというと、その上司がCRA全員をモチベートできておらず、それぞれのCRAのパフォーマンスを最大化できていないかったことが原因です。

例えば、OncologyのPhase1試験ように、小規模な試験であればStudy ManagerがCRAが雁字搦めに管理をすることも物理的に可能だと思います。

ただし、Phase3のような大規模試験になると、CRA全員を雁字搦めにして全施設管理するのは現実的ではありません。

一番効率的な方法は、CRA一人ひとりが自立することであり、その結果チームのPerformanceも向上すると考えらえれます。

そのためにはCRAそれぞれの承認欲求を満たしてあげることが重要です。

一人ひとりが意欲的に動くようになれば、Study Managerとしては本当に楽ですよね。

自分自身が楽をするためにも、チームの雰囲気づくりをまずは優先する必要があります。

人間は正論だけでは動かない

人間は正論で動く生き物ではなく、感情で動く生き物です。

例えば、同じ意見を聞いたとしても、その意見が誰から発せられたかが重要であり、人間は自分自身のことを認めてくれている人の意見はしっかり聞く傾向にあるそうです。

上司-部下の間でしっかりとした人間関係が成り立っていない場合は、どんなに上司が正しいことを言っても、相手は聞く耳を持ちません。

まずは、部下のことを知ることから始まり、どういう人間であるかをしっかりと観察する必要があります。

これはStudy ManagerとCRAにおいても同じことが言えます。

CRAをモチベートし自立させるためには、Study ManagerがCRAのことをしっかり見てあげる必要があります。

人間はミスをするという前提に立って物事を考えよう!

CRAを雁字搦めにしているStudy Managerをたまに見かけますが、『CRAにミスをされたくない』という思いがあるが故に、CRAを雁字搦めにしていると思います。

私は以前CROのリーダーをやっていましたが、CROのリーダーは本当に辛い立場にあります。

ミスがあると依頼者からも怒られたりしますし、ミスが起きないように凄い神経を使っている人の気持ちも理解できます。

ですので、私の経験上、CROのリーダーには雁字搦めでCRAを管理している人が多い印象があります。

雁字搦めの管理を行うことについては心情的には理解はできますが、人間はミスを犯す生き物ですので、その前提に立って物事を考えた方が良いでしょう。

ミスをされたくないが故に雁字搦めにしても、チームとしてのパフォーマンスは上がらず、結果的に良いことはありません。

ですので、勇気をもって、ある程度の裁量をCRAに与えた方がチーム全体のパフォーマンスは向上すると考えられます。

まとめ

Study Managerとして、私自身もチームの雰囲気づくりには日々苦戦しています。

それぞれCRAの性格にも違いがあることより、これをやれば絶対に成功するという勝利の方程式もありませんし、それぞれの個性に合わせて解決策を見出す以外に方法はありません。

私が今日お伝えしたことは、CRAをしっかりと承認してあげることにより、彼らをモチベートするという点です。

だからと言って、何の規律も無いチームが良いというわけではありません。

仕事には期限もありますし、Qualityも求められますので、ある程度の裁量をCRAに与えつつも、ピリッとした厳しさがあるチームがベストだと個人的には思います。

では!

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