CRAは次のステップに何歳までに進むべき?CRAのキャリア形成について徹底解説!
どうも、はるきちです。
今日はCRAを何歳までに卒業して、次のキャリアに進むべきか、ということをテーマとして、私の考えを書いてみたいと思います。
ここで言うCRAは純粋な施設担当のみのCRAを指しており、Lead CRAで施設を担当しているケースなどは除いて考えておりますが、新卒で製薬メーカー又はCROに入った場合は『35歳までに』CRAを卒業すべきと思います。
例えば、理系院卒の24歳で製薬メーカー又はCROに入社した場合は、10年程の年月がありますので、その間普通にやっていれば35歳までには卒業できると思いますが、実際のところ35歳以上のCRAって結構多いですよね。
私は今30歳代後半ですが、先日までCRAやってましたので、私も35歳までに卒業できませんでした。
では、何故35歳までに卒業した方が良いのかを書いていきたいと思います。
マンネリ化
一つ目の理由はマンネリ化です。
最初は新人CRAとして会社に入り、少し経験を積んだらMentorを担当するようになり、少しずつチーム内での役割にも変化が出てくると思いますし、担当する領域が変わるケースもあると思います。
ただ、多少の変化があるものの、基本的な仕事内容は同じCRAです。
24歳で臨床開発の世界に入った場合、35歳で職歴10年となりますが、10年間同じRoleを担当して成長し続ける自信はありますか?
私なら自信をもって「No」と答えますね。
私はCROのCRA→CROのStudy Manager→製薬メーカーのCRA→製薬メーカーのStudy Managerというキャリアを歩んできましたが、製薬メーカーのCRAが終わるころには業界歴10年を超えておりました。
さすがにマンネリ化を感じていましたし、刺激も無いため、CRAの仕事が面白いと感じることも正直ありませんでした。
それに加えて、CRAの最後の方は自分自身の成長を実感することもありませんでした。
ただ、CRAとしてしっかりとした仕事をしていないと次の道も開けないため、気持ちの中ではマンネリしつつも、仕事はしっかりやらないといけないというジレンマが一番しんどかったと思います。
そういう意味では、Study Managerになった今の方が、精神的に楽ですし、仕事を純粋に楽しめていると思います。
転職にも不利
一概には不利と言い切れない部分はありますが、間違いなく有利では無いと思います。
35歳であればまだ良いかもしれませんが、30歳代後半で純粋なCRAだと結構ピンチです。
その人の職務経歴書を見て、私が面接官だったら「24歳から30歳代後半まで、この人は何故15年間もCRAをやっているのか?」と考えると思います。
CRAが長いと、どうしても仕事ができない人の様に見えてしまう部分はありますので、転職にも有利に働きづらいのが正直なところです。
CROのCRAさんが試験にアサインされる際に、一部のCROに対しては面接を実施しています。
私は面接官として面接に参加するわけですが、面接前に事前にCVを確認します。
中には、45歳前後の人も結構いて、大学院を出てCRAを20年ほどやっている人もボチボチいます。
正直なところ、45歳までCRAをやっている人で、この人優秀だなと思う人は今までに出会ったことがありません。
年下の上司や年下のStudy Managerが増えてくる
CRA歴が長く時間が長いと、自然と年下の上司や年下のStudy Managerが増えてきます。
最近は出世に年齢は関係ないため、上司の年齢・部下の年齢を気にする人は少なくなってきたと思いますが、それでも年下の上司が多くなって気持ちいいか?というと、『気持ちいい』と答える人はそうそういないと思います。
そうならないためにも、35歳辺りを目途にCRAを卒業しておく必要があります。
年が上がり過ぎると、昇進の対象から外されることもある。
ほとんどの会社はStudy Managerは管理職だと思いますので、そのような会社においてはCRA→Study Managerになる際は管理職に昇格することになります。
ただし、年齢が高すぎている人は必然的に定年までの残りの時間が少なくなりますので、昇格する候補者が複数いた場合は、それが理由で年下の候補者が選ばれることもあるそうです。
おそらく年上の候補者の方が経験は豊富だと思いますが、その方の実力と年齢のバランスが非常に大事で、経験は豊富だが年齢が高すぎる場合は敬遠されるケースも実際にあります。
外勤が体に響く
若いころは外勤が楽しくて、新人の頃は飛行機を使う外勤にはちょっとウキウキしておりました。
マイルを貯めて、マイレージクラブのランクを上げることに夢中になっていましたね。
ただ、35歳を超えると、飛行機や新幹線での外勤は結構体に響きますね。
今はStudy Managerになって内勤職になりましたので、外勤が無く、体力的に非常に楽になりました。
私はたまに施設に同行しておりますが、たまに行くぐらいが本当にちょうどいいと思います。
地方の病院で終日SDVを行った場合、17:00に施設を出る→空港に18:30に到着→20:00の羽田空港行の便に搭乗なんてこともCRAの時にはありましたが、今それやれって言われたら結構苦しいというのが本音です。
まとめ
本日は35歳までにCRAを卒業する意義を書きましたが、35歳までに卒業できる人は実は結構少ないと思います。
長い年月ダラダラとCRAをやっていてもその先がありませんので、若いCRAの方はある程度短期で終わらせるつもりで仕事に取り組んだ方が良いと思います。
私は35歳と書きましたが、中には32、33歳で卒業する人もいますし、素直に羨ましいと思います。
CRAを卒業すると責任が重くなるので、それが嫌だ。という人もいますが、総合的に考えると、私はStudy Managerの方が仕事は楽しいですし、外勤が少ない分CRAより楽できる面もあると思います。
CRAを早く卒業できれば、次のRoleに時間を使うことができますし、キャリアチェンジする場合も1歳でも若いに越したことはありません。
あと、以前別の記事で書いたのですが、今いる会社がどのような状況にあるのか?という点が非常に重要になりますので、そういう視点でも会社を選んで欲しいと思います。
特に、内資系CROは、現在進行形で組織の拡大を行っている会社はほぼ無いと思いますし、その影響もあって、内資系CROにいる知り合いはなかなか上げれずにいる人が多いです。
その一方で、大手外資系CROでは人が足りず、そこそこ早くStudy Managerに昇格させている会社もありますので、どこの会社に行くかによってその後のキャリアはかなり変わってくるはずです。
人によっては上に行くことを良いとは思わない人も多いと思うのですが、CRAとStudy Managerであれば、Study Managerの方が総合的に楽だと思いますね。
勿論責任は増えますが、ある程度スケジュールは自分で決められますし、自分の裁量も増える分CRA時代よりも総合的にストレスが無くなったと思います。
その一方で、CROのStudy Managerはかなり大変だと思います。
依頼者のStudy Manager次第ではありますが、あのRoleはClinical Operationの中で一番辛いRoleだと思います。
では!
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