Project Managementについて考える

2020年2月23日

どうも、はるきちです。

みなさん、『Project Management』という単語を聞いたことはありますでしょうか?
臨床開発の現場にいる方は聞いたことがあると思いますし、『Project Management』は臨床開発に限らず、様々な業種で使われております。

『Project Management』 を担当している人を『Project Manager』と呼んだり、略して『PM』と呼んでいる会社もあると思いますが、今日は『Project Management』について書いていこうと思います。

『Project Management』とはそもそも何か?

まずは定義を書いて行こうと思いますが、一般的に以下のように定義されております。

【Projectの定義】
Projectとは、独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務である。
・有期性のある業務:Projectには明確な始まりと終わりがある。Projectが終わる時はProjectの目標が達成された時、又はProjectが中止された時である。
(Projectの中止:資金の枯渇、人的/物理的資源が使用できなくなった、法的原因、等々)
・独自のプロダクト、サービス、所産:成果物を生成することによって目的が達成したものとみなされる。成果物は、有形である場合も無形である場合もある。

【Project Managementの定義】
Project Managementをすることには次の事項が含まれる。
・Project要求事項を特定すること
・ステークホルダーの多様なニーズ、懸念、期待に対処すること
・ステークホルダーと積極的なコミュニケーションを確立し維持すること
・資源をManagementすること
・Projectの競合する制約条件のバランスをとること
 -スコープ
 -スケジュール
 -コスト
 -品質
 -資源
 -リスク

概念的な話だけだとわかりずらいと思いますので、具体的な例を挙げますと、以下のようになります。

会社には様々な『Project』がありますので、いろいろな制約の中でどのようにManageするかが腕の見せ所となります。

【Project例】
2020年第2四半期に本社を新大阪駅から大阪駅に移転。本社勤務の社員は500名。移転に使える予算は〇円。

【Project Management例】
-2020年第2四半期のうちで、移転日を確定させる。
-ステークホルダー(社員)に移転日を案内する。
-引っ越し業者数社に見積もりを取り、予算内で移転できるか確認する。
-移転の手順をメールで連絡し、その後数回に分けて社員対象の説明会を実施する。
-移転に伴うProjectにどの程度のリソースを要するかを確認する。
-移転に伴うリスクを特定する。(役所への移転届、郵送物の転送届etc)


また、身近な例でお伝えすると、CRAが施設を立ち上げる際も、広い意味で考えれば『Project』と考えることができます。

例えば、 4月IRBで新規治験の初回審議をしたいと考えた場合に、
→3月の締め切りまでに資料を提出
→それまでに審議資料が固定している必要がある。
→同意説明文書は〇〇までに治験責任医師に確認してもらう必要がある。
という様に、逆算して考えることがありますよね?

Timelineを意識し、ステークホルダー(治験責任医師、施設スタッフなど)をManagementする必要がありますので、これも立派な『Project』と考えられます。

『Project Management』のBibleと言えば、PIMBOK

『Project Management』と言えば、有名な書籍に『PIMBOK』という本があります。

非常に厚い本で、しっかり勉強しようと思うと、結構時間がかかると思いますので、 『Project Management』を勉強しようと思っている方はまずは簡単な書籍で勉強し、その後『PIMBOK』を読んだ方が理解しやすいと思います。

臨床開発における『Project Manager』とは?

今まで『Project Management』の一般的な話を書いてきましたが、ここからは臨床開発における『Project Management』について書いて行こうと思います。

私の経験上、製薬メーカーにもCROにも『PM』と呼ばれるRoleの方がいましたが、業態の違い故、業務内容には結構違いがありますので、その辺りを整理したいと思います。

製薬メーカーのPM

開発、薬事、メディカル、マーケティング、Salesなど、様々な部署の真ん中に位置する人を『PM』と呼んでいる会社が多いと思います。

本来はもっとたくさんの部署やRoleが存在しますが、イメージとして 『PM』 の立ち位置を以下に記載しております。

Study Managerも仕事柄『PM』と話す機会は多いです。
試験の進捗やEnrollment終了の予定についてや、試験の費用についてを話すことが多いと思います。
『PM』はステークホルダーが非常に多く、製薬メーカーの様々なRole全体を俯瞰して見ることができ、面白い仕事だと思います。

【Project Managerの業務内容】
・予算管理
・Timelineの管理
・部門間の調整
・開発戦略計画の立案


CROのPM

私の前職のCROにも『PM』というRoleがありましたが、業務内容としては製薬メーカーの『PM』とは 違い、Monitoring関連の費用を管理しているRoleを『PM』と呼んでおりました。

ですので、呼び方が同じ『PM』であったとしても、業務内容にはかなりの違いがあると思います。

また、ここ最近メディカルに『PM』を配置している会社が増えてきているそうで、私の知る範囲ではイーライリリー・第一三共にはメディカルでも『PM』を配置しております。

まとめ

『PM』で転職をお考えの方は、どのような業務内容のRoleを指しているのかを、しっかりと確認する必要があります。
製薬メーカー内でも『PM』の業務内容がいまいち統一されていないのが現状ですので、 せっかく内定を取っても、希望のRoleではなかった、、、ということにならないように、ご注意ください。

あと、Project Managementについてはしっかりと勉強すれば日頃の仕事に十分生かせると思います。
考え方のヒントがあれば仕事の仕方をガラッと変えることができると思いますので、『Project Management』を是非勉強して欲しいと思います。

私もこれから時間を見つけて勉強していこうと思います。

では!

Follow me!