Genmab(ジェンマブ)ってどんな会社?Genmabについて徹底解説!
どうも、はるきちです。
今日は、Genmab(ジェンマブ)の将来性を考えてみたいと思いますが、Genmabという会社をご存知でしょうか?
Genmabはまだまだ若い会社ですが、Oncology領域では密かに注目されている会社の1つです。
日本における知名度は低いですが、将来性が高い、面白い会社だと思いますので、私も非常に注目しています。
今後、Genmabの求人に出くわすこともあると思いますので、『こんな会社なのかー』くらいの温度感で読んでもらえればと思います。
Genmabとは?
1999年デンマークのコペンハーゲンで設立された、抗体治療の創造/開発に特化した会社です。
デンマークというとノボノルディスクファーマが思いつきますが、ルンドベックやレオファーマなどもあり、意外とグローバルな製薬メーカーが多い国で知られています。
日本法人は2019年1月に設立されており、本社の所在地は汐留芝離宮ビルディングとなっております。
社長は高木実加さんという方で、この方は今までサノフィ・ジェンザイム、セルジーン、ヤンセンなどで要職を歴任されています。
日本にも開発職が数名いるようですが、モニタリングは現時点ではGlobalレベルでCROに丸投げし、Genmab Japanは試験の進捗などを管理することがメインとなっているようです。
どの会社にも言えますが、会社の規模が小さいうちはCROに丸投げし、大きくなるにつれて日本法人がOperationを管理する試験が増えていく傾向にあります。
そのため、近い将来Genmab JapanがOperationを管理する試験が始まるものと想像していますし、数年後に自社のCRAを置くことになるかもしれません。
売上推移
2014年から2019年までのFull Yearの売上推移を以下の画像で示しております。
Genmabはデンマークの会社ですので、決算書がDKK(デンマークの通貨)で集計されておりましたので、USDに変換して記載しております。
※1 USD = 6.16245 DKK
2014年の売上は138 $ millionでしたが、2019年は871 $ millionとなっており、売上の伸び率が凄いことになっていますね!
ちなみに、2020年第3Q決算資料によると、2020年通期の売上は1,501~1,599$ millionと予想されております。
次に売上構成比を見てみたいと思います。
2019年の売上の構成は以下の様になっており、ヤンセンが販売しているDARZALEX(ダラザレックス)関連で795.2 $ millionの売上となっております。
現時点でのGenmabのビジネスモデルは、有望なCompoundを導出又は共同開発し、開発の進捗状況やSalesの額に応じてMilestone paymentsやRoyaltiesを受け取ることで売上が成り立っています。
しかしながら、今後は日本でも自販するようですので、今後は自社でMRを抱えることになり、現時点のビジネスモデルからは徐々に脱却していく方針のようです。
2020年第3Q決算内容
では、次に2020年第3Q決算の内容を見てみたいと思います。
会社が発表している英語の決算資料と少しわかりやすく記載した日本語の画像を以下に張り付けております。
2020年の営業利益率は67.3%ですし、かなり儲かっていますね!
あと、バイオベンチャーあるあるですが、組織が小さい会社は間接部門も非常に小さい、又は無いという感じですので、純利益もかなりの額を計上しています。
2020年の営業利益利益率・当期利益率はかなり良い数字が出てますね。
そうだね。日本の製薬会社の営業利益率が概ね20%以下であることを考えると、かなり儲かっているね!
パイプライン
GlobalのHPにPipeline情報が掲載されていますので、まとめてみました。
この規模の会社からは考えられないぐらいの開発品の数がありますね。
大半は共同開発や導出という形を取っていますが、会社の規模が大きくなればGenmab単独で開発する品目も多くなっていくものと思われます。
あと、Oncology領域領域の薬剤のみ開発していると思っていましたが、血友病やパーキンソン病も薬も開発しています。
年収
少し前に転職エージェントさんGenmabについて話したのですが、年収は結構高いみたいですね。
RSUも付くようですので、現金年収+RSUで1,500万くらい狙えそうな印象でした。(前職の年収や経験・能力によります。)
RSUは、Restricted Stock Unitの略で、日本語では『制限付き株式付与』と訳されます。
要は、会社から株式を付与されるのですが、そこには制限があり、付与された瞬間に全株売却することができないなど、いろいろルールがあります。
人によっては、RSUがよく理解できないため、RSUが付く会社ではなく、現金のみで報酬を支払ってくれる会社の方が良いという人もいるようなんですが、それはすごく勿体ないと思いますね。
RSUをうまく活用すれば、年収を一気に上げることが可能ですし、RSUとして付与された株が自分のものになれば、もちろん現金化もできますし、資産運用の一環として考えると悪くはないと思います。
日本では製薬メーカーは全体的にじり貧な印象がありますので、どんどん年収が上がるような産業では無くなっていっています。
そのため、RSUがある会社を選択するというのは、良い選択だと思いますね。
大手外資系製薬メーカーでもRSUの付与がありますが、一般的に部長職以上が対象となっています。
一般職やManager職にもRSUを付与するのは、どちらかというとGenmaぐらいの規模がの会社が多いと言えます。
まとめ
Genmabは本当に興味深い会社で、将来性がある会社だと思います。
製薬会社の人間として、パイプランが限定的で、会社が先細っていくのが手に取るようにわかる状態が一番辛いと思いますが、これだけのパイプラインがあればひとまずその心配は無さそうですね。
なお、少し気になった点としては、既に上で述べたように、現在のGenmabのビジネスモデルは有望なCompoundを導出又は共同開発し、開発の進捗状況やSalesの額に応じてMilestone paymentsやRoyaltiesを受け取ることで売上が成り立っています。
将来的にこの方針からは脱却し、自社開発・自販に切り替えていくようですが、入社を検討されている方はいつ頃までにそれが実現される予定なのかは確認した方が良いと思います。
というのも、これだけリッチなパイプラインがあったとしても、自社ではほぼ開発を行っておらず、他社で開発を行うケースが多いのであれば、折角Genmabに入社しても良い経験が積めない可能性があります。
そうなってしまうと、折角転職してもキャリアダウンとなってしまう可能性があるため、入社を検討されている方は転職エージェントに事前にしっかり確認しましょう。
ちなみに、実際にGenmabの求人は定期的に出ていて、転職エージェントから私にも連絡がくることがあります。
Genmabに限った話ではありませんが、将来性があり、高年収の会社はもちろん人気があります。
そのため、転職をいざ行う段階ではなく、転職を少し意識してしている段階で転職エージェントに登録することが望ましいと思いますので、早めに情報収集に取り掛かりましょう。
では!
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