面接を受ける際は、その会社の決算書を確認しよう!
どうも、はるきちです。
転職する際に会社選びの基準として人それぞれ重視する点がある点があると思います。
一般的に、
- 年収
- パイプライン
- 領域
- Role
- ワークライフバランス
などが挙げられると思いますが、今日は転職の面接前に決算書をしっかり確認することの重要性について書いてみたいと思います。
今まで、いろいろな方の転職相談に乗ってきましたが、転職の面接前に決算書をしっかりと見ている人はあまりいないと思います。
決算書はその会社の売上や利益、負債を記載したもので、いわばその会社の財務状況をの全容が確認できる資料です。
上場している会社は必ず出さなければならず、四半期に1度出されているはずです。
内資系の企業であれば日本語で記載されていますし、外資系であれば本国で決算が発表された数日後に、和訳版の決算情報が会社のHPに掲載される企業もあります。
調べようと思えば、各社HPにアクセスすれば簡単に無料で見ることができます。
なぜ決算書を見ておいた方が良いのか?
決算書の中には、その会社の売上や利益などなどたくさんの情報が載っていますので、決算書の内容から今までの会社の変化を把握することができます。
会社は今右肩上がりで成長しているのか?それとも右肩下がりの状態なのかもわかりますし、各製品毎の売上も掲載されていますので、特許期間を考慮すると、この会社の数年後はどうなっているのか?が多少なりとも予想できると思います。
正社員で働く人は、人生の中で仕事に一番時間を使っていると言っても過言ではありません。
どうせ時間を使うのであれば右肩下がりの会社よりも、右肩上がりの会社で時間を使った方が良いですよね。
以下の画像は別記事で紹介したBiogenの売上推移ですが、このように年々成長していることが見て取れる会社は非常に魅力的だと思います。
決算書のどこを見れば良いのか?
決算書にはいろいろな情報が記載されていて何を見たらわらからないという人がいると思いますので、転職面接前のチェックとしては以下2点のみで十分です。
-営業利益率:営業利益÷売上×100(本業でどの程度稼ぐ力があるか)
売上の推移は、最低5年ぐらいは確認した方が良いですね。
Biogenのように綺麗な右肩上がりになっているのが理想的ですが、メガファーマになればなるほど横ばいか微増になりますので、最低限右肩下がりになっていないことだけは確認した方が良いでしょう。
営業利益率は、営業利益÷売上×100で算出することができます。
営業利益には本業で稼いだ売上が計上されますので、営業利益率は売上の中に占める本業の売上の割合(本業で稼ぐ力)を示しております。
Biogenの2020年第3Qの決算書を貼付しておりますが、以下の画像の『Total revenue』が売上で、『Income from operations』が営業利益です。
この2つがあれば、営業利益率を算出することができますので、必ず確認した方が良いです。
製薬メーカーの営業利益率は他業種より高いですね。
その通りだね。営業利益率は20%を超えると高い印象がありますが、Biogenは驚愕の40%台だね
面接時の話のネタになることもある
面接前に決算書の内容をチェックすることのもう一つのメリットとして、面接時の話のネタになり得る可能性があります。
志望理由にこの決算書の内容を入れても良いですし、経営幹部との面接であれば面接時に質問もできると思います。
それに何より、『会社についてたくさん調べてきていて、志望度が高い』という評価を貰うこともできます。
面接する側も自分の会社に興味をもってたくさん調べてきてくれると嬉しいものですし、話を弾ませる1つのきっかけとなりますので、面接前に調べることは非常に効果が高いと言えます。
最後に
日本人は大手思考が強いため、『大手だから大丈夫だろう』と考えている人は多いと思います。
実際のところ、必ずしもそれが当てはまるわけではなく、例えばエーザイのように大手であっても売上が以前よりも減少している会社もあります。
儲かっている会社は、利益が多い→その利益をもとに、次の投資を行える→パイプラインが豊富になる→社員にも新たなOpportunityがある、という形で、良いサイクルが生まれます。
仕事に使う時間は人生の中で一番多いと言っても過言ではありませんので、しっかりとした会社選びをしましょう!
では!
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