CRA新卒/転職:ノバルティスファーマの評判や年収について徹底解説!
どうも、はるきちです。
私は以前CROでCRA、チームリーダーを担当しており、現在は外資系製薬メーカーでオンコロジー領域のStudy Managerを担当しています。
今日はノバルティスファーマのCRAについてご紹介したいと思います。
ノバルティスは、CRAを新卒でも採用しており、かつ定期的に中途採用もかけていますね。
私の周りには、
『ノバルティスでCRAをやりたい』と言ってる人が結構いますので、肌感覚ですが、
製薬メーカーのCRA職では、1番、2番くらいに位置する人気企業かなと勝手に思っています。
当社のCRAに興味がある方は、是非ご一読ください。
目次
ノバルティスファーマとは

会社名 | ノバルティス ファーマ株式会社 (Novartis Pharma K.K.) |
本社所在地 | 〒105-6333 東京都港区虎ノ門1丁目23番1号 虎ノ門ヒルズ森タワー |
設立日 | 1997年4月1日 |
資本金 | 1億円(資本金及び資本剰余金:61億円) |
社員数 | 約3,400名 (2021年1月1日現在) |
代表者 | 代表取締役社長 レオ・リー (Leo Lee) |
事業内容 | 医薬品の開発、輸入、製造、販売 |
ノバルティスは、スイスに本社を置く大手外資系製薬メーカーです。
重点領域は、
- 循環器・代謝
- がん
- 呼吸器
- 中枢神経
- 免疫・肝臓・皮膚
- 眼科
となっています。
以前はワクチン事業も行っていましたが、2015年にグラクソ・スミスクライン(GSK)に対してワクチン事業を譲渡しています。
その際に、GSKからオンコロジー事業を継承しています。
(GSKは一度オンコロジー事業から撤退したものの、その後再参入)

ノバルティスのパイプラインは非常に充実しており、業界トップクラスだと思います。ノバルティスは画期的な新薬を定期的に上市しています。
日本の本社は、東京都港区の虎ノ門ヒルズに入っています。
以前は、六本木、渋谷、表参道の間ぐらいに位置する、アクセスが非常に悪い場所に本社がありましたが、虎ノ門ヒルズに移転して、アクセス面の問題は解消されたと思います。
ノバルティスは、ディオバン事件により一時期はワイドショーなどでも放送される機会が多く、当時は悪い意味で有名になった会社でもありました。
現在は膿を出し切って、かなりホワイトな社風になったようです。

ノバルティスファーマの業績推移

2018~2021年の決算資料に基づき、当社の売上、営業利益、営業利益率、最終利益を以下の表に纏めています。

本業の儲けを表す営業利益率が、ここ数年20%前後の高水準で推移しています。内資系製薬メーカーは営業利益率が10%を切る会社が多いことを考えると、さすがの一言です。かつ、売上も毎年上がっていますね!
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | |
---|---|---|---|---|
売上 (Dollars in Millions) | 4,4751 | 47,445 | 48,659 | 51,626 |
売上 *2022/4/1時点の1$=122円で日本円に換算 | 5兆4,596億円 | 5兆7,882億円 | 5兆9,363億円 | 6兆2,983億円 |
営業利益 (Dollars in Millions) | 8,403 | 9,086 | 10,152 | 11,689 |
営業利益率 | 18.7% | 19.1% | 20.8% | 22.6% |
最終利益 (Dollars in Millions) | 12,800 | 7,147 | 8,071 | 24,018 |
2021年の決算資料から、2021年の当社のグローバルでの売上ベスト20の画像を貼付しています。
その中で、売上ベスト3は
- コセンティクス
- エンレスト
- ジレニア
となっています。
2021年はブロックバスター(年間売上10億ドル以上)が、14個ありますね。

ノバルティスはオンコロジーに力を入れていますが、売上ベスト3にオンコロジー領域の製品が入っていないのは意外でした。オンコロジー領域の売上1位のタシグナは、全体で5位という結果になっています。昨今では、製薬各社はオンコロジー領域に偏りがちな傾向がありますが、ノバルティスの強さはオンコロジー領域に力を入れつつ、かつノンオンコロジー領域でも売上を牽引できる点だと思います。

AnswersNewsによると、2020年の売上売上ランキングは、ロシュに次いでグローバルで2位となっています。

1位のロシュは頭1つ抜けていますが、2位のノバルティス~9位のサノフィまではそこまで差がありませんね。

ノバルティスファーマの組織体制

ノバルティスは、会社の組織上、オンコロジー事業部とそれ以外の領域に分かれていました。
開発については2017年頃に両事業部が統合され、事業部間の異動が可能となりましたが、開発以外の部署についても2022年4月以降に統合されるようです。
(2022/4/7 プレスリリース)
開発に関しては、試験数の関係から、どちらかというと、オンコロジー事業部へ異動するパターンの方が多いようですね。

ノバルティス社内では、オンコロジー事業部を『オンコ』、ノンオンコロジーの事業部を『ファーマ』と呼んでいるそうですので、このブログでも以降は『オンコ』と『ファーマ』と記載しています。
CRAの採用

ノバルティスは、新卒でCRAを採用している年もありますし、中途については年に1回ぐらい採用をかけている印象があります。
最近は、以前よりも中途採用の頻度がやや落ちた感じがしますね。
中途採用についてはCRO出身者も応募可能ですし、実際に社内には元CROのCRAが一定数います。
業界全般として、2010年代中盤頃まではアウトソースが主流であり、製薬メーカーのCRAの中途採用が激減していた時期がありました。
ただし、ここ近年は、
- アウトソースするより、社内で雇用する方が低Costである
- 社内に一定数のCRAがいる方が、社内にナレッジが蓄積できる
- アウトソースする場合、CROとの契約やCRAへのトレーニングに時間を要することがあるため、社内にCRAがいた方が迅速な対応が可能である
という理由により、CRAの中途採用が増加傾向にあります。
ノバルティスでは社内のCRAの数がそこそこ多く、中途採用が定期的に出ていることより、CROからも転職が狙えます。
製薬メーカーに転職したい人で、ノバルティスに興味がある人は、積極的にチャレンジしてみてください。
CRAの業務量

ファーマ・オンコともに、
- 試験数:3~4試験
- 施設数:約10施設
ぐらいが一般的な業務量となりますので、業務量が多い印象があります。
ただし、聞いた話によると、ノバルティスのCRAさんは愛社精神が強いと言いますか、
「ノバルティスで仕事ができて嬉しい」と感じている人が多いようです。
そのため、業務量が多くても不満を持っている人が少ないのが、当社の特徴です。
CRAの年収

CRAの年収は、製薬メーカーの中で中の上~上の下ぐらいに位置すると思います。
ただし、ノバルティスに限った話ではありませんが、面接でよほど高い評価を得ない限り、CRO出身者が製薬メーカーに転職して、転職時に年収がドーンと上がる可能性は低いと思われます。
あと、退職金ですが、複数の転職エージェント曰く、ノバルティスは退職金が他メーカーよりもかなり高いようです。
社歴が長い人は退職時に退職金をかなり貰える可能性がありますし、リストラの際は、割増退職金まで考慮すると、ドーンと貰えるかもしれませんね。

年収だけを見ると、SyneosやLabcorpに転職した方が、転職時の年収は良いと思います。製薬メーカーに応募する際は、製薬メーカーで何がしたいかをしっかりと考えて応募するようにしましょう!
求められる英語力

CRAであれば、そこまで高い英語力は求められませんので、メールの読み書きができれば実務上は問題ありません。
ただし、ノバルティスに限らず、臨床開発の世界では英語は必須ですので、学習をしっかり継続しましょう!
まとめ

今日は大手外資系製薬メーカーのノバルティスについて見てきました。
ノバルティスは人気の会社ですので、入社難易度は高そうですね。
今日の考察を纏めますと、ノバルティスは、
- パイプランが非常に充実している
- 業務量がやや多い
- 年収は高水準で、退職金はかなり高いと評判
となります。
ノバルティスの求人は、以下の転職エージェント5社であれば取り扱いがあると思いますので、興味がある方は是非登録してみてください!
なお、中途採用は通年で募集があるわけではありませんので、事前に転職エージェントに登録して、求人が出るまでにしっかりと準備を行う必要があります。
では!
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