CRAはどの領域を担当するのがベストか?

2020年9月20日

どうも、はるきちです。

MRやMSLほど領域の影響は受けないと思いますが、携わる領域によりCRAの市場価値が変わりますし、今後転職する際にも担当していた領域により応募できる求人に縛りが出てきてしまいます。

CRAは希望は出すことはできても、それを決定することができないことが悲しいところではありますが、選べるとすればどの領域を担当することがベストなのかを考えてみたいと思います。

Oncology領域がベスト!



まず間違いなくOncology領域がベストだと思います。
以前ほど希少価値があるわけではありませんが、他の領域と比較した場合に消去法で残るのは、やはりOncologyだと思います。

前職のCRO時代でもそうですし、今の会社でもそうですが、よく「Oncologyはそんなに偉いのか?」というセリフを耳にすることがあります。

Oncologyが偉いと思ったことはありませんが、手っ取り早く市場価値を上げたければ、Oncologyを経験することだと思います。

職務経歴書上に、Oncologyの経験が無いのと、2~3年経験があるのでは雲泥の差があると思います。

また、通常Phase1試験は健康成人で行いますが、Oncology領域ではPhase1試験も患者さんに治験に参加して頂きます。
中には世界中で人間に初めて投与されるFirst in Human試験もあったりします。

Oncology領域の中ではPhase1試験の経験が特に市場価値が高く、チャンスがあれば積極的に手を挙げて欲しいと思います。

Oncology領域に力を入れている某製薬メーカーでは、Phase1試験はin-house CRAで実施し、Phase2以降はCROにアウトソースしているという会社もあるそうです。

Oncology領域では経験できることがたくさんある

Oncology領域がベストであることはお伝え致しましたが、Oncology領域では経験できることがたくさんあります。

以下に一般的な製薬メーカーのCRAの募集要項を記載しておりますが、Oncologyの試験を一つ担当すれば要件を満たすことができるかもしれません。

・CRA経験3年以上
・Global Study経験者
・大学病院、基幹病院担当経験
・TOEIC 600点以上

例えば生活習慣病の試験を担当した場合、クリニックを6施設担当し、症例数が100例いたとします。
しかも生活習慣病の患者さんは長く通院されていますので、患者さんが全員10年前から通院していたとします。

100例分のカルテを10年間見るんですよ!
結構しんどいですよね?


これをこなすためにはかなりの労力が必要だと思いますが、これをこなしても職務経歴書としてはあまり評価されない時代になっています。

試験への貢献度で社内の評価は決まりますので、生活習慣病の試験でも社内的には評価されると思います。
その一方で、社外からは自分の仕事がどのように評価されるのか?という視点を常に持っておいた方が良いと思います。

いつ何が起こるかわかりませんので、転職活動を明日にでも始められるようにしておくためには、社外からも評価される仕事(領域も含めて)を日頃からやっておかなければなりません。

Oncology領域の医師は治験に熱心!だから話していて面白い!!

私はOncology以外の領域を以前は担当しておりました。
その時によく言われていたこととして、「治験なんかやりたくないけど、教授から言われているから仕方無くやっている」というセリフでした。

そのため、治験とはそういうものだと私は思っていましたが、Oncology領域を担当するようになってその考えが変わりました。
Oncology領域の医師は、前向きに治験に取り組んでらっしゃる先生ばかりです。

Oncology領域は疾患の特性上、そのまま死に直結するため、治験も治療の一環と考えられています。
そのため治験に熱心な先生が多いですし、医師とCRAの距離感が他の領域よりも近いと思われます。

中にはCRAに頻繁に電話をかけてくる先生もいらっしゃいますし、話しをしていて面白いこともOncology領域の魅力の1つだと思います。

CNSも評価される領域の代表格



CNS領域も評価される領域の代表格だと思います。

ただし、懸念材料としては、近年アルツハイマーの治験中止を発表した会社が数社あり、アルツハイマー治療薬の開発の難しさが改めて浮彫りとなりました。

薬剤名中止の時期社名
ソラネズマブ2016年イーライリリー
クレネズマブ2019年ロシュ
アデュカヌマブ2019年エーザイ・バイオジェン
CNP5202019年ノバルティス

※アデュカヌマブについては、一度治験中止が発表されたが、その後一転し、承認申請を行うことが発表された。

現在の医療においては、アルツハイマーを根本的に治療することができないため、積極的に開発をして欲しい領域ではありますが、投資とリターンを考慮すると、今後開発に乗り出す会社が増えるとは考えにくいのも事実です。

そのため、CNS領域での転職を考慮すると、CNSの開発を積極的に行っている会社がOncologyほどは多くは無いため、転職先が限定される可能性があると思います。

基本的に上位の会社は全てOncology領域に参入していますので、そういった意味でもOncology領域の方が転職に有利だと思います。

その他

OncologyとCNS以外では、免疫領域と希少疾患の経験は今後に生きてくると思います。

希少疾患は参入している会社が少ないため、経験するためにはその会社に転職しなければならず、経験するためのハードルが高いのも事実ですが、面白い領域だと思います。

では!

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